1万席を超える客席に空席はなかった。4時間を超える公演の間、歓声もやまなかった。韓国歌手EXOが『Growl』を歌うと香港のファンは一緒に合唱した。受賞者発表を待つ短い沈黙の時間には自分たちが応援する歌手の名前を連呼した。授賞者が受賞者発表をじらすと中国人ファンたちは「早く早く」と叫んだ。
22日に香港のアジアワールドエキスポアリーナで開かれた「2013 Mnet Asian Music Awards(MAMA)」の会場は“燃える金曜日”の絶頂だった。MAMAはアジアを代表する音楽祭という旗印を掲げCJ E&Mが開催するアジア音楽授賞式で、今年で5回目を迎える。昨年10月から今年10月までに発売された曲を対象に授賞する。「大賞」といえる今年の歌手賞と今年の歌賞、今年のアルバム賞はそれぞれBIGBANGのG-DRAGON、チョー・ヨンピル、EXOが受賞した。
今年の行事にはBIGBANG、EXO、INFINITE、Rain、イ・ヒョリ、SHINee、少女時代、2NE1などK-POPスターが大挙参加し熱いステージを見せた。スティービー・ワンダーとSISTARのヒョリン、アーロン・クオックがともに歌った『心の愛』、DJに変身したパリス・ヒルトンがK-POPとポップソングをミックスしたDJを披露するなどステージと客席は一体となった。
今回の行事を企画したMnetのシン・ヒョングァン総括常務は、「MAMAがK-POPを中心とした韓流進出の橋頭堡の役割を担っている」と話した。大衆音楽評論家のイ・ドンヨン韓国芸術総合学校教授は、「MAMAの制作水準はそのままK-POPの現住所だ」と評価した。
実際にMAMAはK-POPの位置づけを数年間証明して見せている。2010年にマカオで初めての海外開催をしてからこれまで4回連続で全席ソールドアウトを記録してきた。5大陸94カ国で放送され、合わせて24億人の可視聴者を確保した。スポンサーとして参加する多国籍企業も40社余りで昨年の4倍水準だ。北京テレビの女性記者は、「中華圏の10~20代の間でK-POPに対する関心はものすごい水準だ」と話した。
だがMAMAを見てみるとK-POPの限界もまた現われていると専門家らは指摘する。「アイドル音楽が韓国音楽のすべてのように広まっている」(イ・ドンヨン教授)ということだ。今年の行事でベテラン歌手のチョー・ヨンピルが「今年の歌」賞を受賞したが、彼は行事に参加しなかった。CJ E&Mの関係者は、「チョー・ヨンピルなど他のジャンルの歌手も参加すれば良いが、認知度の面で劣ることから授賞結果や現地の反応のために歌手の芸術的水準自体がゆがめられないかと懸念される面があるのも事実だ」と打ち明けた。
大衆音楽評論家は、「ハリウッドが世界を制覇し続けるパワーはブロックバスターと各ジャンルの映画が共存しているところからくる。K-POPが長期的に競争力を持つためには韓国の多様な音楽を発掘・紹介する努力が必要だ」と話した。チョー・ヨンピルの『BOUNCE』がMAMAを通じどのような影響力を及ぼせるのか注目されるのもこのためだ。(中央SUNDAY第350号)
22日に香港のアジアワールドエキスポアリーナで開かれた「2013 Mnet Asian Music Awards(MAMA)」の会場は“燃える金曜日”の絶頂だった。MAMAはアジアを代表する音楽祭という旗印を掲げCJ E&Mが開催するアジア音楽授賞式で、今年で5回目を迎える。昨年10月から今年10月までに発売された曲を対象に授賞する。「大賞」といえる今年の歌手賞と今年の歌賞、今年のアルバム賞はそれぞれBIGBANGのG-DRAGON、チョー・ヨンピル、EXOが受賞した。
今年の行事にはBIGBANG、EXO、INFINITE、Rain、イ・ヒョリ、SHINee、少女時代、2NE1などK-POPスターが大挙参加し熱いステージを見せた。スティービー・ワンダーとSISTARのヒョリン、アーロン・クオックがともに歌った『心の愛』、DJに変身したパリス・ヒルトンがK-POPとポップソングをミックスしたDJを披露するなどステージと客席は一体となった。
今回の行事を企画したMnetのシン・ヒョングァン総括常務は、「MAMAがK-POPを中心とした韓流進出の橋頭堡の役割を担っている」と話した。大衆音楽評論家のイ・ドンヨン韓国芸術総合学校教授は、「MAMAの制作水準はそのままK-POPの現住所だ」と評価した。
実際にMAMAはK-POPの位置づけを数年間証明して見せている。2010年にマカオで初めての海外開催をしてからこれまで4回連続で全席ソールドアウトを記録してきた。5大陸94カ国で放送され、合わせて24億人の可視聴者を確保した。スポンサーとして参加する多国籍企業も40社余りで昨年の4倍水準だ。北京テレビの女性記者は、「中華圏の10~20代の間でK-POPに対する関心はものすごい水準だ」と話した。
だがMAMAを見てみるとK-POPの限界もまた現われていると専門家らは指摘する。「アイドル音楽が韓国音楽のすべてのように広まっている」(イ・ドンヨン教授)ということだ。今年の行事でベテラン歌手のチョー・ヨンピルが「今年の歌」賞を受賞したが、彼は行事に参加しなかった。CJ E&Mの関係者は、「チョー・ヨンピルなど他のジャンルの歌手も参加すれば良いが、認知度の面で劣ることから授賞結果や現地の反応のために歌手の芸術的水準自体がゆがめられないかと懸念される面があるのも事実だ」と打ち明けた。
大衆音楽評論家は、「ハリウッドが世界を制覇し続けるパワーはブロックバスターと各ジャンルの映画が共存しているところからくる。K-POPが長期的に競争力を持つためには韓国の多様な音楽を発掘・紹介する努力が必要だ」と話した。チョー・ヨンピルの『BOUNCE』がMAMAを通じどのような影響力を及ぼせるのか注目されるのもこのためだ。(中央SUNDAY第350号)
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