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【コラム】英国が感嘆した韓国の創造経済

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
果たして英国らしい儀式だった。伝統と格式を重んじる国にふさわしく、王室近衛隊の閲兵と黄金馬車のパレードで朴槿恵(パク・クネ)大統領を迎える様子から世界最高の礼待と品格が感じられた。スマートフォンとノートパソコンで武装して飛行機で移動する先端の時代の中で、この童話のような場面を見ると不思議な感慨深さが沸き起こった。両国は国交正常化130年の節目にあるうえ、韓国戦争(朝鮮戦争)の時には米国に次いで多くの派兵を行った英国は伝統的な友邦国であると同時にパートナーであるという事実に満ち足りた気持ちになった。

今回の首脳会談は何より創造経済を実現する最適なパートナーとして、両国が手を取り合ったという点で格別な意味がある。創造経済の元祖である英国と創造経済を国政目標として掲げた韓国の両首脳が、共同声明を通じて包括的で創造的なパートナーシップを強化することを確認した。これによって、科学技術と情報技術(IT)が結びついて産業と産業、産業と文化の融合にはずみがつくことになる。そして地域を越えてグローバル経済成長分野で協力を多元化し、貿易と外国人による直接投資の規模を2020年までに現在の2倍に拡大することで、新しい分野に対する経済協力が期待される。

経済使節団としてやりがいを感じたことは、創造経済のモデルを実現する場を設け、可能性を見出したという点だ。KOTRA(大韓貿易投資振興公社)と韓国コンテンツ振興院が共同主管して「コリアブランド&韓流商品博覧会(Korea Brand & Entertainment Expo)」を開催したが、創造経済をモットーに協力できる道を探ることができて大変満足した。英国は過去のものをもとに新しいものを創造し、新しいものをもとに過去のものを再発見するというすばらしい知恵がある。火力発電所が美術館として再誕生し、魚市場があった場所は展示場として活用される。今回のイベントが開かれた場所は、まさしく過去に魚市場だったオールド・ビリングスゲート展示場だ。


イベント会場は一言で「創造経済の実演場」だった。文化と産業が伝統あるいはITと結びついて融合し、ビジネスにつながっていく可能性をすべて網羅していた。太極旗の四卦、螺鈿(らでん)、メデゥプ(組紐)など韓国の固有文化を生活用品に取り入れたデザインが展示され、ガーデニングに関心の高い英国人のために韓国の庭園も披露された。ビビンバなどさまざまな韓国料理を体験できるブースもあったほか、ポロロなどのアニメーションを活用したキャラクタービジネス展示スペースも設けられた。中央に設置された舞台では2NE1(トウェニイワン)ら韓流歌手の公演が次々と披露され、現地の多くの若者を熱狂させた。その中で最も目を引いたのは、音楽とIT技術を組み合わせたホログラムだった。ホログラムとしてお披露目されたPSY(サイ)の仮想コンサートは、実際の公演と見紛うほどの完ぺきな技術力を誇り、英国人を感嘆させた。地下空間では、英国と韓国作家のさまざまなメディアアートが展示されて芸術とIT技術の融合の無限なる可能性を見せてくれた。

テムズ川の岸辺に設置された展示場の後方では、韓国戦争を最後に退役した古い軍艦が見えたが、ここも新しい文化空間として活用されていた。四方に韓国の雰囲気が満ちていた。だからだろうか。英国BBC放送もこのイベントを短いものの非常に意味のあるものとして紹介した。「韓国が、英国の意味ある場所で“創造経済とは何か”を示してくれた」と。

呉永鎬(オ・ヨンホ)KOTRA社長



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