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【コラム】北京のスモッグ、「グリーンカード」で減らせる=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
近頃、中国のスモッグに対する社会的憂慮が大きい。中国ではすでにスモッグが日常化した。根本的な原因は石炭・石油のような化石エネルギーの使用と大量の汚染物質排出にあるという。中国政府自らも、スモッグが死亡率を高めて呼吸器・心臓疾患を悪化させると警告している。他国の事例を見ると、こうしたスモッグ現象の改善は政府が集中的な努力をしても最低5~10年はかかる。すぐそばの韓国も今後最低5~10年間、春は黄砂、秋にはスモッグの影響を受けるという意味だ。

日本も大騒ぎだ。福島原子力発電所の事故以来、憂鬱な内容が引き続き伝えられている。幸い原子力発電所から出た放射能は韓国に直接的な影響を及ぼさないというが、日本に遊びに行く旅行客数や水産物販売量の激減ぶりを見れば、多くの人が不安に思っていることだけは確かだ。

韓国も他人を笑える状況とは限らない。1990年代初めまでソウルは世界10大汚染都市だったという。2010年の二酸化炭素排出量が世界7位、国民1人あたりの排出量は年間12トンで世界3位内だ。二酸化炭素1トンは、ガソリン乗用車で約5000キロを走る時に発生する量だ。二酸化炭素は鉄鋼産業・製油施設など化石燃料の使用が多い産業活動の結果でもあるが、都市ガス・地域暖房のような生活施設でも多く発生する。


このような環境問題とクレジットカードに何の関係があるだろうか。2011年、環境部と国内の信用カード会社が中心になって「グリーンカード(Green Card)」というカード商品を開発した。商品発売後2年が過ぎた現在、700万枚のカードが発行された。「公益商品は必ず負ける」というこれまでのクレジットカード市場の先入観をくつがえした成功事例だ。グリーンカード利用者の親環境消費生活を引き出すために、年会費免除とともに公共交通利用と親環境認証製品の購買時に「エコマネー」を積み立ててくれる。

一次的にカードは決済手段だが、いつも財布の中に入っており、取り出して使うたびに対面するキャンペーン窓口の役割も果たす。それでカード会社ではカードデザインを重視してブランド認知度をアップするために多くの広告費を使っている。グリーンカードはこうしたクレジットカードの属性を活用して、環境部や環境部傘下の韓国環境産業技術院、カード会社が一緒に作った商品だ。グリーンカードの利用消費者を対象にアンケート調査した結果、多数の人が「環境保護というキーワードを連想することになって親環境生活の重要性を認識することになる」と回答した。消費者がカードを使うたびに自身も知らないうちに環境保護について再認識することになる効果があるといえる。しかも「トップダウン」方式で当局が主導して環境保護を実行するのではなく、市民が自発的に環境保護に参加する「ボトムアップ」方式という点でも肯定的だ。



【コラム】北京のスモッグ、「グリーンカード」で減らせる=韓国(2)

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