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<ヘリ衝突事故>「漢江航路から外れれば10秒以内に衝突」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル市とソウル地方空港庁は航空障害を起こす恐れがある高層ビル101カ所(高さ地上60メートル以上)とヘリポート488カ所の管理実態を点検すると17日、明らかにした。前日発生したLGヘリコプター(S-76C)の三成洞マンション「アイパーク」衝突事件の後続措置だ。高層ビルが増えているにもかかわらず、瞬間的に発生する航空事故に無防備状態だという指摘が出ているからだ。

チェ・ヨンチョル韓瑞大教授(ヘリコプター操縦学科)教授は「事故地域は(操縦士が主航路として利用する)漢江(ハンガン)から400メートルほど離れているというが、ヘリコプターの速度を考えれば、経路を外れてから10秒もかからない」とし「経路を大きく外れなくても衝突事故が発生する危険がある」と話した。霧など突然の気象変化が発生する場合、漢江沿いに多い高層ビルは危険に露出するということだ。

国土交通部も18日から韓国国内のヘリコプター保有企業33社に対し、安全管理現況、操縦士の訓練、安全マニュアル管理などを調査することにした。国内では計109機の民間ヘリコプターが運用されている。LG電子をはじめ、現代自動車・ポスコ・大宇造船海洋・SKテレコムなどが保有している。大韓航空・サムスンテックワンなどは運送事業に、ユビエア・セジン航空などは航空機使用事業にヘリコプターを活用している。ソウル市も先月、蚕室ヘリポートから4コースのヘリコプター観光商品を出した。


キム・ジェヨン・ソウル地方空港庁長はこの日午後、仁川市にあるソウル地方空港庁で行った記者会見で、「16日午後8時ごろブラックボックスを回収した」とし「分析に約6カ月かかる見込み」と明らかにした。キム庁長は「漢江上を飛行し、蚕室ヘリポートに降りる直前、経路をやや離脱したとみられる。正確な経路と事故の原因はブラックボックス分析が終わるまで分からない」と述べた。キム庁長は「飛行の許可や承認には問題がなかった」とし「事前に提出した飛行計画に基づいて飛行した」と伝えた。

離陸当時、金浦空港の視界条件は正常だったが、蚕室着陸場付近は濃霧に覆われていたことが確認された。事故当時、警報装置が作動したかどうかは現在調査中だ。

事故は16日午前8時54分ごろ、金浦空港を出発して蚕室ヘリポートに着陸する予定だったヘリコプターが、アイパーク102棟の24-26階に横から衝突して発生した。操縦士のパク・インギュさん(58)と副操縦士のコ・ジョンジンさん(37)が死亡し、破損したマンションの8世帯・32人が付近のホテルに移って投宿している。

LG電子側は「全州工場に行く役職員を乗せるため蚕室ヘリポートに向かう途中、事故が発生した」と説明した。



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