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<サッカー>韓国代表、スイスに2-1逆転勝ち…7年前の雪辱果たす

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李青竜(イ・チョンヨン)

李青竜(イ・チョンヨン、25、ボルトン)の唯一の弱点は決定力だ。柔らかいボールタッチ、ドリブル突破、鋭いスルーパスなどを兼ね備えたサッカー韓国代表のエースだが、シュートが弱いため“少女シュート”という声も聞いた。李青竜が3年5カ月の沈黙を破り、Aマッチでゴールを決めた。主将の腕章を付けてプレーした試合だっただけに、その意味は大きい。

李青竜は15日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で行われたスイスとの親善試合で、1-1の後半42分、決勝ヘディングゴールを決めた。李根鎬(イ・グノ、尚州尚武)がゴール前左側から上げたクロスに対し、李青竜はふわりと浮くようにジャンプし、ヘディングでゴールネットを揺らした。李青竜がAマッチで最後にゴールを決めたのは、ウルグアイとの南アフリカW杯16強戦(1-2負、2010年6月)。李青竜のゴールで韓国(56位)は国際サッカー連盟(FIFA)ランキング7位のスイスを2-1で降し、貴重な勝利をつかんだ。2006年ドイツW杯での敗戦(0-2)も雪辱した。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は就任後3勝3敗3分けとなった。

主将の具滋哲(ク・ジャチョル、ヴォルフスブルク)がけがで抜けると、洪明甫監督はためらわず李青竜を主将に選んだ。李青竜は前に出ることを嫌がる性格だが、チームメートの信頼は厚い。謙虚な性格でいつも黙々と自分の役割を果たすからだ。チェ・ガンヒ前監督は李青竜について「監督が釣りに行っていても自分できちんとする選手」と評価した。


韓国代表は前半7分、先制ゴールを許した。右DF李鎔(イ・ヨン、蔚山)の軽率なパスがスイスMFカサミ(フラム)にカットされ、ドリブルで持ち込まれてそのままミドルシュートを決められた。前半22にはFWセフェロビッチ(レアル・ソシエダ)にGKと1対1のチャンスを許した。セフェロビッチのシュートがGK金承奎(キム・スンギュ、蔚山)の正面に向かったため、失点はかろうじて免れた。オフサイドトラップが遅れて突破を許した中央DF洪正好(ホン・ジョンホ、アウクスブルク)の大きなミスだった。強豪チームを相手に瞬間的なミスで失点する場面は必ず改善されなければならない点だ。

1-0とリードを許して前半を終えた韓国は、後半14分、洪正好のヘディングゴールで同点に追いついた。奇誠庸(キ・ソンヨン、サンダーランド)の左サイドからのCKに飛び込んだ洪正好がヘディングで決めた。3試合連続でセットピースから失点していた韓国代表が、洪監督の就任後初めてセットピースから得点した。洪正好が「得点力あるDF」の資質を見せた点も大きい。

その後も攻撃を続けた韓国はホームファンに劇的な逆転勝利をプレゼントした。東アジアカップ以来4カ月ぶりに代表に復帰した金信旭(キム・シンウク、蔚山)は始終、積極的な動きでチームに活力を与えた。金信旭は前半13分、奇誠庸のFKを頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、惜しくオフサイド判定を受けた。金浩(キム・ホ)中央日報解説委員は「金信旭が献身的にプレーし、パスを出す姿も印象的だった」と評価した。

韓国は19日、ロシアと親善試合を行う。

◆両チームの監督の言葉

洪明甫監督=逆転勝ちしてうれしい。選手たちが全体的に必要なリズムをよく探して試合をした。トップの金信旭には頭よりも足でつなぐプレーを求めた。満足している。強いチームを相手に勝ち、選手たちには大きなプラスになるだろう。

オットマー・ヒッツフェルト監督=韓国は速くてタフな試合をし、私たちを90分間苦しめた。GKベナリオの好セーブのおかげで2失点で防ぐことができた。韓国はW杯本大会でも今日のようにプレーすれば、何の心配もないだろう。



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