北京空港から南東側に1時間ほど走り河北省に入れば、すぐに廊坊地域だ。高層ビルが並ぶ北京とは違い、20-30年前の韓国の田舎を思い出させる風景だ。しかし往復2車線の道路を10分間ほどさらに走って到着したオリオン廊坊スナック工場(OSC)は先進国の研究所のようにきれいなところだ。
生産ラインに入るため2重の帽子にマスク、ガウンなどを着用した後、アルコールで消毒し、エアシャワーを通った。2006年に稼働に入ったOSCは「オー!カムジャ」「コレパプ」などを主に生産している。チョコパイは近くにあるOFC(1997年設立)で生産する。
7日に訪問したOSCで会ったアン・ゲヒョン工場長は「“情”の代わりに“仁”の文字を前面に出したチョコパイの事例など現地化マーケティングが広く知られているが、実際、オリオンの成功を支えたのは徹底した品質管理」と述べた。
アン工場長は「月230万箱の各種スナックを生産するために必要なジャガイモだけで年間3万5000トンにのぼる」とし「品質が良い小麦粉とジャガイモを確保するため中国全域を回り、原料から製造・包装段階まで人と機械で不良品を2重で点検する努力の結果、品質が認められた」と説明した。
現地工場を設立する前の95年、中国南部地域で販売したチョコパイの一部が暑さのため溶ける問題が発生した際、10万個をすべて回収して焼却するほど品質管理には力を注いでいる。こうした徹底管理の結果、昨年だけで中国でのチョコパイ売上高は1200億ウォン(約110億円)に達した。個数にすると6億個以上売れたのだ。
オリオンの中国での売上高はこの5年間、年平均48%ずつ成長し、2011年7000億ウォン、昨年1兆ウォンを超え、今年1兆2000億ウォンにのぼる見込みだ。すでに昨年から国内売上高を超えた。
売上高が1000億ウォンを超える製品がチョコパイだけでなく、キシリトールガム、オー・カムジャ!、イェガム、コレパプなどに増えている。来年はチョコソンイ、スイングチップも1000億ウォンを超える見込みだ。
マーケティングを総括するキム・サンユン総監は「現在稼働中の廊坊工場2カ所と上海・広州工場のほか、来年は瀋陽工場も完工し、中長期的には四川など西部地域にも工場を建設する予定」とし「2015年には中国内の売上高1兆8000億ウォン達成が目標」と述べた。
品質管理のほか現地化が同社の高度成長につながった。譚哲坤(ダム・チョルゴン)会長は中国進出初期から「友人がうまくいくのがうれしい」という意味の詩の一節「松茂柏悦」を引用し、マーケティング・営業・人事などあらゆる分野で徹底的な現地化戦略を強調した。実際、800人の現地職員が24時間・2交代で勤務するOSCで韓国の職員はアン工場長を含めて3人、約1100人が勤務するOFCはわずか2人だ。キム・スゴル人事行政総監は「韓国の職員の中国滞留期間は平均10年を超える」とし「駐在員はみんなここで会社生活を終えるという覚悟」と述べた。
製品は最初から韓国のカラーを抜いた。会社名オリオンは「好麗友」に、コレパプは「好多魚」、オー!カムジャは「吠!土豆」だ。好多魚は小麦粉を原料とする韓国とは違い、パリっと揚げたものを好む中国人の口に合わせてジャガイモを主原料とする。トマト・海草類・BBQ味も現地に合わせて開発した。
海洋遠征に出た鄭和をモデルに海の冒険をおもしろく表現した広告を放送し、中国人の情緒的共感を引き出しながらビスケット市場1位となった。実際、8日に訪問した北京朝陽区の大型スーパー「京客隆」の食品売り場でオリオンが新しく発売した「高笑美」を見ていた30代の女性に「韓国の製品がどうか」と尋ねると、すぐに「中国の企業ではないのか」と問い返した。
京客隆とカルフールではオリオンの製品が米国のペプシ、台湾系の康師傅、スイスのネスレなどと肩を並べていた。オリオンは2010年にペプシを抜いてグローバル製菓企業2位に上がった。
生産ラインに入るため2重の帽子にマスク、ガウンなどを着用した後、アルコールで消毒し、エアシャワーを通った。2006年に稼働に入ったOSCは「オー!カムジャ」「コレパプ」などを主に生産している。チョコパイは近くにあるOFC(1997年設立)で生産する。
7日に訪問したOSCで会ったアン・ゲヒョン工場長は「“情”の代わりに“仁”の文字を前面に出したチョコパイの事例など現地化マーケティングが広く知られているが、実際、オリオンの成功を支えたのは徹底した品質管理」と述べた。
アン工場長は「月230万箱の各種スナックを生産するために必要なジャガイモだけで年間3万5000トンにのぼる」とし「品質が良い小麦粉とジャガイモを確保するため中国全域を回り、原料から製造・包装段階まで人と機械で不良品を2重で点検する努力の結果、品質が認められた」と説明した。
現地工場を設立する前の95年、中国南部地域で販売したチョコパイの一部が暑さのため溶ける問題が発生した際、10万個をすべて回収して焼却するほど品質管理には力を注いでいる。こうした徹底管理の結果、昨年だけで中国でのチョコパイ売上高は1200億ウォン(約110億円)に達した。個数にすると6億個以上売れたのだ。
オリオンの中国での売上高はこの5年間、年平均48%ずつ成長し、2011年7000億ウォン、昨年1兆ウォンを超え、今年1兆2000億ウォンにのぼる見込みだ。すでに昨年から国内売上高を超えた。
売上高が1000億ウォンを超える製品がチョコパイだけでなく、キシリトールガム、オー・カムジャ!、イェガム、コレパプなどに増えている。来年はチョコソンイ、スイングチップも1000億ウォンを超える見込みだ。
マーケティングを総括するキム・サンユン総監は「現在稼働中の廊坊工場2カ所と上海・広州工場のほか、来年は瀋陽工場も完工し、中長期的には四川など西部地域にも工場を建設する予定」とし「2015年には中国内の売上高1兆8000億ウォン達成が目標」と述べた。
品質管理のほか現地化が同社の高度成長につながった。譚哲坤(ダム・チョルゴン)会長は中国進出初期から「友人がうまくいくのがうれしい」という意味の詩の一節「松茂柏悦」を引用し、マーケティング・営業・人事などあらゆる分野で徹底的な現地化戦略を強調した。実際、800人の現地職員が24時間・2交代で勤務するOSCで韓国の職員はアン工場長を含めて3人、約1100人が勤務するOFCはわずか2人だ。キム・スゴル人事行政総監は「韓国の職員の中国滞留期間は平均10年を超える」とし「駐在員はみんなここで会社生活を終えるという覚悟」と述べた。
製品は最初から韓国のカラーを抜いた。会社名オリオンは「好麗友」に、コレパプは「好多魚」、オー!カムジャは「吠!土豆」だ。好多魚は小麦粉を原料とする韓国とは違い、パリっと揚げたものを好む中国人の口に合わせてジャガイモを主原料とする。トマト・海草類・BBQ味も現地に合わせて開発した。
海洋遠征に出た鄭和をモデルに海の冒険をおもしろく表現した広告を放送し、中国人の情緒的共感を引き出しながらビスケット市場1位となった。実際、8日に訪問した北京朝陽区の大型スーパー「京客隆」の食品売り場でオリオンが新しく発売した「高笑美」を見ていた30代の女性に「韓国の製品がどうか」と尋ねると、すぐに「中国の企業ではないのか」と問い返した。
京客隆とカルフールではオリオンの製品が米国のペプシ、台湾系の康師傅、スイスのネスレなどと肩を並べていた。オリオンは2010年にペプシを抜いてグローバル製菓企業2位に上がった。
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