現役引退を宣言した李栄杓（イ・ヨンピョ、３６）が自分のサッカー選手生活で最も惜しまれる瞬間に日本戦を選んだ。

李栄杓は１４日、ソウル新門路サッカー会館で行った引退記者会見で、「２０１０年南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）を控えて日本と親善試合を行い、２－０で勝ったが、その時に５－０にできなかったのが残念だ」とし「個人的に日本とは３勝４分けだったが、４分けが惜しまれる。７勝できず悔しい」と述べた。

李栄杓は２０００年に安養ＬＧでプロデビューし、アイントホーフェン（オランダ）、トットナム（イングランド）、ドルトムント（ドイツ）、アル・ヒラル（サウジアラビア）、バンクーバー（米ＭＬＳ）でプレーした。


李栄杓は１９９９年６月にコリアカップのメキシコ戦でＡマッチにデビューし、２００２年韓日Ｗ杯、２００６年ドイツＷ杯、２０１０年南アフリカＷ杯で韓国代表の不動の左サイドバックとして活躍した。

しかし李栄杓の記憶とは違い、Ａマッチ韓日戦には計５回出場した。李栄杓は２０００年４月２６日にソウル蚕室総合運動場で行われた日本との親善試合（１－０勝）をはじめ、２０００年１２月（１－１引分け）、２０１０年５月（２－０勝）、２０１０年１０月（０－０引分け）、２０１１年１月（２－２引分け、ＰＫ戦負）と日本戦５試合で２勝３分け。特に２０１０年５月に埼玉で行われた親善試合では、朴智星（パク・チソン）、朴主永（パク・ジュヨン）の連続ゴールで２－０と完勝し、ファンの大きな期待を集めた。

李栄杓はこの日、「多くの方々から支援を受けたが、自分は誰にどんな支援をしたのだろうと申し訳ない気持ちが大きい」とし「勝利の喜びと敗戦の痛み、挫折感が反復的に生じる時に最後のあいさつをするので、胸の中で感謝の気持ち、申し訳ない気持ちが交錯している」と所感を語った。

今後の計画については、「今後２、３年間は勉強しながら、その間不足していた部分、知らなかった部分を知っていく時間を持ちたい」とし「未来のことはまだ確実に決まったわけではないが、サッカーの中で自分が楽しめることを頑張っていく計画」と明らかにした。