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【社説】歴史認識の退歩防ぐべく、日本の知識人が乗り出した

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の学者や元官僚ら知識人16人が11日、「村山談話を継承し発展させる会」をスタートさせた。彼らは記者会見で「日本の侵略と植民支配を公式謝罪した村山談話の精神を生き返らせることが会の目的」と明らかにした。また第2次世界大戦以後、最も右翼指向が強い現在の安倍晋三政権の退行的な歴史認識に深い憂慮を表明しながら、日本人が正しい歴史認識を持つようにするために努力すると強調した。このように安倍政権の「国家主義的な排外路線」を牽制しようとする日本の市民社会の動きが活発になっている。

安倍首相は今年4月「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない」として「それは国家と国家の関係においてどちら側から見るかによって違う」と発言した。1995年8月15日に太平洋戦争終戦50周年を迎えて日本の侵略行為を正式に謝罪した村山談話をひっくり返すという意図として受け止められた。以後、国内外の各界から批判があふれると安倍首相は、あちらこちらえん曲的に話して曖昧な態度を取っている。昨年12月の総選挙で公約として前面に出した村山談話の修正意図をあきらめていないのだ。

村山談話以後、韓日中の3国関係は迂余曲折の中でも着実に発展することができた。しかし最近の数年間で激しくなっている日本社会の右傾化傾向によって、日本政府の公式的な歴史認識を退歩させようとする右翼政治家たちの試みがますます露骨になっている。彼らの先頭に安倍首相をはじめとする現執権の政治勢力が位置を占めたのだ。これに伴い今の日本は韓国・中国と首脳会談さえできないなど、東北アジアの情勢はますます不安定になっている。


日本社会の右傾化問題は、日本社会自らのバランス感を回復しようとする努力の強化によって解決することが最も望ましい。今回、日本の知識人がこうした努力の先頭に出てきたことはとても幸いなことだ。彼らの活動が東アジア安定と平和に寄与することを期待する。



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