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<3中全会>中国の改革開放、韓国経済に及ぼす影響は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
12日に閉幕した18期3中全会は中国改革開放の新たなパラダイムを提示したと評価される。市場と競争を軸にした「改革開放2.0時代」の開幕だ。これにより中国の新たな経済・産業環境に適応し、その中で機会を求めなければならないという課題が韓国の政策当局と企業に下された。

韓国の専門家らはおおむね肯定的な評価を下している。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のパク・ハンジン中国事業団長は、「今回の会議が提示した市場自律、都市化、福祉拡充などは究極的に内需消費市場拡大を狙ったもの。中国はもう製造業の時代から消費の時代に進化している」と話した。「中国で何を作るのかを悩むより、中国の消費者に何を売るのかを研究すべき」という話だ。デザイン、ブランド、マーケティングなど中国の消費者の財布を開けさせるソフト競争力が強調される理由でもある。

中国が国有企業の独占体制を解体する方針を示し新たな機会が開かれるかも関心だ。中国政府は12日に公開された3中全会公報に基づき、国有企業が独占していたエネルギー産業と通信産業などへの民間参加を拡大し、対外開放幅を広げることが予想される。韓国企業が比較的競争力を持っている石油化学、通信サービス部門などでビジネスチャンスが広がると期待される。


金融分野の環境変化もやはり注目すべき部分だ。ハナ銀行中国法人のユ・ジェボン法人長は、「これまで規制にはばまれ商品企画と販売に多くの困難があった。金利自由化を契機に金融市場に規制撤廃の風が吹くならば新たな機会が創出されるだろう」と予想した。人民元国際化の動きを考慮した人民元の域外市場も注目に値する。国際金融センターのイ・チフン研究員は、「香港に続きロンドン、シンガポールなども人民元の域外金融市場誘致に向け中国にアプローチしている。韓中両国間の年間貿易量が2000億ドルを超えたという点を考慮するなら済州道(チェジュド)やソウル、仁川(インチョン)などに規模が小さくても人民元の域外金融システムを構築する必要がある」と話す。

中国国務院発展研究センターがまとめた「383方案」で提示された「韓日中自由貿易協定(FTA)の早期実現」も関心を引く。韓中FTA交渉が来年急流に乗る可能性が大きいという話だ。対外経済政策研究院(KIEP)のヤン・ピョンソプ中国チーム長は、「今後展開される中国の市場改革と韓中FTAがかみ合えば韓国の商品・サービスの中国進出ブームがもう1度来ることができる。2つの要素間にどのように肯定的なシナジーを創出するかを考えなければならない」と話した。

しかし一部では中国ビジネス環境がさらに厳しくなる可能性もあると懸念する。公報は「政府は市場に対する干渉は減らすが、監督・管理はさらに厳格にする」と明らかにしている。公正取引に害を及ぼす企業に鉄槌を下すという話だ。

忠北(チュンブク)大学のパク・サンス教授は、「アップル、スターバックス、サムスン電子など世界的な企業が最近不公正容疑で国営メディアの攻撃を受けた。法を守らなければ1日で事業をたたまなければならない状況に直面しかねない」と話した。規定や法ではなく個人的関係、すなわち「関系」に依存する時代は過ぎ去りつつあるという話だ。





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