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「北の中国依存度、ロシアに分散させるべき」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

河竜出(ハ・ヨンチュル)教授

「北は金正日(キム・ジョンイル)政権当時から、核さえ保有すれば体制の安全は可能だと考えてきたが、結局『核ジレンマ』に陥り、どうすればよいのか分からずにいる。こういう時は外から北の開放をどう誘導するかが重要だ。中国に偏った北の対外依存度をロシアに分散させてこそ南北ともに役立つ。プーチン大統領の訪韓(12日)を契機に北の問題でロシアとの協調強化について議論する必要がある」。

河竜出(ハ・ヨンチュル)米ワシントン大ジャクソンスクール大学院教授(64)はプーチン大統領の訪韓を控え、中央日報のインタビューでこうした方向を提示した。ソウル大外交学科教授を務めた河教授はロシア政治と北方政策の専門家。河教授は「ロシア極東開発と北東アジア地域協力に対する新しいパラダイム摸索」というテーマで8-9日にソウル大で開かれたカンファレンスに出席するため訪韓した。

--プーチン大統領の訪韓が注目される。


「ロシアの指導者のうち極東開発にこれほど関心が大きい指導者は初めてだ。韓ロが共同で極東開発に参加する意味が大きい。ただ、経済協力に偏らず、地域の未来志向的な協力の枠づくりに進む必要がある。朴槿恵大統領の北東アジアイニシアチブと関連し、ロシアがどんな方式でするかが重要だ」

--南北関係が依然として領域内の協力の障害だが。

「北は政権の生存に役立たなければシベリアのパイプラインや鉄道の連結に動かないだろう。北をどのように改革・開放に導くか、周辺国の総合的な構想がなければいけない。今は韓国の対北戦略でロシアの要素が抜けているが、ロシアができる役割は大きい。私たちが一貫した対北戦略で北を開放に引き出せば、ロシアも積極的に関心を持つだろう」

--どういう接近法が可能か。

「農業・森林緑化は今でも可能だ。核問題が解決した後には国際通貨基金(IMF)など国際機構も動くべきだろう。最も大きな問題は今の対北問題で手放しの状態にあるという点だ」

河教授は北東アジア共同体の構築を目標に2011年から国際カンファレンスを主導してきた。今回のカンファレンスにはロシアのピョートル・バクラノフ太平洋地理研究所所長、日本の和田春樹東京大学名誉教授らが出席した。

特にバクラノフ所長は「ロシア政府が3月に極東・バイカル地域の経済・社会発展プログラムを発表した。2015年までに10兆7000億ルーブル(約32兆円)を投資する予定」と紹介した。和田春樹教授は、安倍晋三日本首相が4月のプーチン大統領との首脳会談後、積極的な経済協力を進め、近く日本のロシアガスプロジェクト参加も予想されると伝えた。



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