英国を国賓訪問した朴槿恵(パク・クネ)大統領が、ロンドンシティのロジャー・ギフォード市長と共に6日(現地時間)、晩餐が開かれるギルドホールに入った。ロンドンシティ(City of London)は、英国の首都ロンドンの中央に位置する自治団体で、面積は約2.6平方キロメートルに過ぎないが国際金融市場の中心地だ。ロンドンシティ市長はロンドン市で女王に次ぐ儀典序列を持ち、英国女王と政府を代表してロンドンを訪問する外国首脳を出迎えるのが慣例だ。首都ロンドンを総括する市長はボリス・ジョンソン氏。
ブリュッセルのエグモン宮殿で開かれた首脳会談で、朴大統領は先端科学技術や教育など創造経済協力基盤を整えるために両国間の科学技術協力協定締結と科学技術共同委員会新設を提案し、ディルポ首相はこれを受け入れた。ベルギーの首都ブリュッセルにはEU本部がある。
両国はまた、韓国の中小企業とEUの強小企業(力のある零細企業)・中小企業間の技術協力のための「ユーロスター2」加入了解覚書(MOU)も締結した。ユーロスター2は、EU研究開発総局が資金を投資してEUREKA事務局が管理運営をする形態で、2014年から2020年まで運営される中小企業専用のR&Dプログラムだ。非欧州圏の国が参加するのは韓国が初めてだ。朴大統領は会談で「ソルベーなど世界的な企業が韓国への投資を拡大して、両国間の経済協力に中枢的な役割を果たしている」として「両国企業間の交流と投資がより一層活性化することを期待する」と話した。
◆朴大統領、車から降りて転倒=朴槿恵大統領は、ベルギー訪問に先立ち6日(現地時間)の夜、ロンドンシティ市長の招待晩餐に参加するために車から降りたところ滑って転倒した。雨が降って道が滑りやすくなっていた上に韓服の長いスカートを踏み誤ったのだ。そのような状況でも朴大統領は余裕を失わなかった。この場面を見て驚いて近寄ってきたギフォード市長夫妻を安心させようと明るく笑って「ドラマチックエントリー(劇的な入場だ)」と話したという。晩餐を終わらせて出て行く時は再びギフォード市長夫妻に「静かに出て行く」と冗談を言ったという。朴大統領に随行中の青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「幸い、大統領は大したケガをしなかった」と伝えた。
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