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<南大門でたらめ復元>落下したかけらで実験してみると…もしや偽のにかわ接着剤?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

崇礼門(スンレムン、南大門)の門楼1階の西側にある木蓮模様の青丹が、復元5カ月で剥がれてしまっている。

崇礼門(スンレムン、南大門)復元に使われた丹青の顔料とにかわは特に問題だった。伝統方式も守られず、値段が安い材料を使ったという指摘が相次いだ。

本紙取材チームは先月18日に中央SUNDAYと崇礼門と丹青をともに調査した伝統文化大学のキム・ホソク教授が現場で拾った丹青のかけらを対象に実験をした。比較対象は丹青と同じ種類の染料を使う水干彩色専門画家のチョ・チュンジャ氏が本人のアトリエから持ってきた水干彩のかけらだった。2種類ともにかわを染料の接着剤として使うので原理は同じだ。結果は衝撃的だった。

お湯を器に移した後、同じ器にそれぞれ別の場所で採取した2種類の水干彩のかけらを入れた。チョ氏の水干彩のかけらは70度ですぐに染料が溶け出した。しかし崇礼門の丹青のかけらには何の変化もなかった。お湯を再び沸かして2度目のテストをした。崇礼門のかけらは「特別に」30分間70度のお湯でふやかした最初の試料を使った。するとチョ氏のものはすぐに溶け、崇礼門のものはやはり何の変化もなかった。


こうした結果は丹青の接着に使われた「にかわ」が実際には「にかわではない接着剤」であることが疑われる。チョ氏は、「どんなにかわでも50度で溶け始め、70度なら完全に溶ける。染料を使えばふやける時間がかかっても50度あればすべて溶ける」と話した。

これまでは丹青の亀裂に対し、「にかわの使い方が悪かった」という指摘だけ出ていたが、「本物のにかわ」を使わなかったとすれば問題の次元は変わる。顔料を供給したカイルアートのキム・ヒョンスン社長は、「にかわだけ使ったとすれば当然お湯に溶けなければならない」と話した。取材チームはこれを確認するためにホン・チャンウォン丹青長に数回電話したが連絡は取れなかった。

にかわの価格も問題だ。購入したにかわの価格は390万ウォン。キム社長は「品質が良いにかわがあるが、それより価格が安いにかわで納品するよう指示を受けた」と話した。

問題は韓国ではにかわの伝統が1970年代以後途切れているという点だ。キム代表は、「天然のにかわは臭いが激しく、すぐに固まり常に湯煎していなければならないなど扱うのが非常に難しい。韓国の丹青専門家の中でもこれをうまく扱える人はほとんどいない」と話した。納品業者である日本のナカガワ胡粉も丹青問題が起きた後に韓国の関係者に送った手紙で「にかわの使用には専門家の老練なテクニックと判断力が必要だ。にかわと染料使用を適切にできなかったのが原因のようだ」という意見を明らかにした。

これまで伝統を生かそうとする努力はあったのかという反論もあるだろう。チョ氏は「私もいつもにかわを使い、多くの伝統画家がにかわを使う。こうした点を考慮したとすれば伝統にかわをあきらめられなかっただろう」とした。キム教授も「崇礼門火災後に伝統顔料とにかわの研究をすぐに始めていれば日本から輸入しなくても良かった。十分な時間を置いて検討しないのが問題」と指摘した。



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