朴大統領に会った英国人はなぜ一様に赤い花をつけていたか。
実は英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドなど強い地域色に聖公会、カトリックで宗教的にも分裂して政治的にも左右に分かれた国だ。だが毎年秋にヒナゲシを胸に迎えて戦没将兵を追悼する時には地域・宗教・政派は関係ない。昔ロンドンではヒナゲシの造花を店で売り、道路で各種団体が配るのはもちろん、パブでも募金箱にコインを入れて持っていけるようにするほどだった。国民の皆が共に克服した戦乱のつらい記憶が、国家・国民統合のロープの役割となったわけだ。
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