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「議政府の故障電車」15回目ストップ…「怖くて乗れない」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

議政府(ウィジョンブ)軽電鉄が5日、信号障害で運行が全面中断され、故障発生からほぼ10時間が過ぎた午後3時20分に正常化した。この日午前、議政府市回龍(フェリョン)駅を訪れた外国人が引き返していた。

京畿道議政府(キョンギド・ウィジョンブ)の軽電鉄が5日再び止まった。昨年7月1日に開通後、約1年3カ月の間に15回発生した運行中断だ。乗客がおらず赤字が増える渦中に故障まで頻繁だという厄介者に転落している。

議政府軽電鉄はこの日午前5時半の始発列車から運行できなかった。運行前の点検で路線の中間にある興宣(フンソン)駅に、車両がいないのに電車が停車しているという異常信号が入ってきたからだ。調査の結果、前日の夜の点検過程で取り出したケーブルを間違ってつなげて異常信号が発生したことが確認された。こうした原因を探し出して復旧するまでに9時間50分かかり、議政府軽電鉄はこの日午後3時20分に運行を再開した。

議政府軽電鉄は開通直後の昨年7月14日に非常ブレーキ関連装置に異常が生じて53分間止まり、今年2月には熱線が敷かれているのに線路に氷がついて5時間以上運行を中断するなど大小の故障が絶えなかった。軽電鉄利用客のイ・ドンギュさん(53、自営業)は「どうかするとすぐに止まり、いつ事故が起きるかもしれず怖くて乗れない」と話した。このように故障が頻繁なのは、作動システムの問題が完全に直っていない状態で無理に開通し、また運行前試験の規定もまともに守らなかったためだ。議政府軽電鉄は開通前、各種装置から150件に及ぶ問題点が発見されたが、このうち24件が処理されないまま運行を始めたことが最近、監査院の監査で明らかになった。議政府市側は「安全に問題がないという外部機関の検証を受けて開通した」と釈明した。


「車両性能試験を終えた後、60日間の試運転をしなければならない」という規定もやはり守らなかった。議政府軽電鉄が車両性能試験を完了したのは開通2日前の昨年6月29日だった。しかし議政府市は昨年4~6月に性能試験をしながら同時に行った試験運行をそのまま認めて7月1日に運行を始めた。

昨冬に線路に氷がついて随時立ち止まったこともやはり規定に従わなかったためというのが監査院の指摘だ。線路に敷かれた熱線は零下20度で一日25センチの雪が降ってもこれを溶かせなければならないが、零下2.95度で1時間あたり1センチの降雪を溶かせるということだけを確認した。そのような状態で昨年、議政府に寒波が近づいて線路についた氷を熱線が溶かせなかったのだ。

監査院はこうした監査結果に基づいて各種の設備を補完するように議政府市に指示し、関係公務員1人を注意処分とした。

韓国交通大学のジョン・ヨンソク(鉄道運転システム工学)教授は「市民の安全のために、軽電鉄の運営システムと機器全般に対する総体的な点検が急務だ」として「しっかり設計されたのかまで確認して、管理監督機関である議政府市が自らの役割を果たしたのかも調べるべきだ」と話した。「議政府軽電鉄に真実を要求する市民の会」のイ・ウィファン政策局長(50)は「軽電鉄を『故障電車』にした責任者を問責しなければならない」と主張した。



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