日本の陸・海・空自衛隊およそ3万4000人が動員される過去最大規模の「離島奪還訓練」が1日に始まった。18日まで続く今回の訓練に関し、日本防衛省は「特定の国を対象にしたものではない」と主張している。しかし日本メディアは「中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)を武力行使で占領した場合、これを奪還するための作戦訓練」と分析している。
自衛隊はこの数年間、2年に一度ずつ米軍と共同で離島奪還訓練を行ってきた。しかし日本単独で陸・海・空自衛隊が総出動し、無人偵察機まで飛ばしながら実戦のような作戦を国内で展開するのは今回が初めて。これに対し、中国は「今回の訓練は中国に対する挑発」と強く反発するなど、日中間の緊張はピークに達している。
自衛隊が「尖閣」を想定して訓練に入ったところは、沖縄本島から南東側に400キロ離れた無人島の沖大東島。自衛隊はこの島が「敵軍」に奪われ占領された状況を仮定した。訓練では、海上自衛隊の護衛艦が艦砲射撃をし、航空自衛隊F-2戦闘機が爆撃を加える中、長崎佐世保基地に駐留する陸上自衛隊特殊部隊員約100人がホバークラフトに乗って上陸を図る。ただ、この島の周辺には珊瑚礁が多く、実際には上陸しない計画だ。上陸訓練には沖縄西端の久米島から飛ばした陸上自衛隊所属の無人偵察機も動員される。
今回の訓練のもう一つの特徴は、沖縄本島と南西側の宮古島の間の「宮古海峡」を狙った作戦が集中的に行われるという点だ。もちろんターゲットは中国だ。この海域には最近、中国海軍の軍艦が頻繁に出没している。該当海域は国際法上「公海」であるため、中国軍艦の航海に問題はない。ただ、この海域をあまり通過していなかった中国軍艦が、尖閣が日本政府によって国有化された昨年以降大きく増えた。さらにこの海峡を通じて尖閣に接近するケースが急増している。宮古島は尖閣諸島からわずか200キロしか離れていない。
これを受け、自衛隊は今回の離島奪還訓練と併行し、沖縄南部の那覇基地と宮古島に、北海道・東北地方に駐屯していた地対艦ミサイル部隊を移動させた。88式地対艦誘導弾を沖縄・宮古島に配備し、宮古海峡前の海域をミサイル射程圏とするミサイル防衛システムを稼働するのは今回が初めて。朝日新聞は「これとともに尖閣から150キロの距離の石垣島にも地対艦ミサイル部隊を配置することを検討中」と報じた。
これに対し中国は激しく反発している。中国共産党機関紙・人民日報の電子版・人民網は1日、自国の軍事専門家、李莉氏の言葉を引用し、「訓練場所が釣魚島から近く、大規模な兵力を動員して実弾訓練をするのは、実際に島を奪還するための準備」とし、直ちに中断するよう求めた。また「米国と日本は昨年8月、離島奪還作戦概念を初めて導入し、今年6月には日本が大型艦艇をカリフォルニア州の海岸に送り、両国連合訓練を実施するなど(釣魚島に対する)攻撃の準備をしている」と主張した。
環球時報は先月30日付の社説で「日中間にはすでに対話で問題を解決する余地が多くない。戦争を準備する段階に入った」とし「日本が今のように(模擬島奪還実弾訓練をするなど)強硬な態度を続ければ、両国は結果的に戦略的な敵対関係となる」と警告した。
一方、日本外務省は最近、自国の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権を主張する内容の英語版動画をユーチューブに載せた。先月16日の日本語版に続くもので、分量は2分と日本語版より33秒長い。外交部は1日、在韓日本大使館の倉井高志総括公使を呼んで厳重抗議し、即刻削除するよう要求した。
自衛隊はこの数年間、2年に一度ずつ米軍と共同で離島奪還訓練を行ってきた。しかし日本単独で陸・海・空自衛隊が総出動し、無人偵察機まで飛ばしながら実戦のような作戦を国内で展開するのは今回が初めて。これに対し、中国は「今回の訓練は中国に対する挑発」と強く反発するなど、日中間の緊張はピークに達している。
自衛隊が「尖閣」を想定して訓練に入ったところは、沖縄本島から南東側に400キロ離れた無人島の沖大東島。自衛隊はこの島が「敵軍」に奪われ占領された状況を仮定した。訓練では、海上自衛隊の護衛艦が艦砲射撃をし、航空自衛隊F-2戦闘機が爆撃を加える中、長崎佐世保基地に駐留する陸上自衛隊特殊部隊員約100人がホバークラフトに乗って上陸を図る。ただ、この島の周辺には珊瑚礁が多く、実際には上陸しない計画だ。上陸訓練には沖縄西端の久米島から飛ばした陸上自衛隊所属の無人偵察機も動員される。
今回の訓練のもう一つの特徴は、沖縄本島と南西側の宮古島の間の「宮古海峡」を狙った作戦が集中的に行われるという点だ。もちろんターゲットは中国だ。この海域には最近、中国海軍の軍艦が頻繁に出没している。該当海域は国際法上「公海」であるため、中国軍艦の航海に問題はない。ただ、この海域をあまり通過していなかった中国軍艦が、尖閣が日本政府によって国有化された昨年以降大きく増えた。さらにこの海峡を通じて尖閣に接近するケースが急増している。宮古島は尖閣諸島からわずか200キロしか離れていない。
これを受け、自衛隊は今回の離島奪還訓練と併行し、沖縄南部の那覇基地と宮古島に、北海道・東北地方に駐屯していた地対艦ミサイル部隊を移動させた。88式地対艦誘導弾を沖縄・宮古島に配備し、宮古海峡前の海域をミサイル射程圏とするミサイル防衛システムを稼働するのは今回が初めて。朝日新聞は「これとともに尖閣から150キロの距離の石垣島にも地対艦ミサイル部隊を配置することを検討中」と報じた。
これに対し中国は激しく反発している。中国共産党機関紙・人民日報の電子版・人民網は1日、自国の軍事専門家、李莉氏の言葉を引用し、「訓練場所が釣魚島から近く、大規模な兵力を動員して実弾訓練をするのは、実際に島を奪還するための準備」とし、直ちに中断するよう求めた。また「米国と日本は昨年8月、離島奪還作戦概念を初めて導入し、今年6月には日本が大型艦艇をカリフォルニア州の海岸に送り、両国連合訓練を実施するなど(釣魚島に対する)攻撃の準備をしている」と主張した。
環球時報は先月30日付の社説で「日中間にはすでに対話で問題を解決する余地が多くない。戦争を準備する段階に入った」とし「日本が今のように(模擬島奪還実弾訓練をするなど)強硬な態度を続ければ、両国は結果的に戦略的な敵対関係となる」と警告した。
一方、日本外務省は最近、自国の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権を主張する内容の英語版動画をユーチューブに載せた。先月16日の日本語版に続くもので、分量は2分と日本語版より33秒長い。外交部は1日、在韓日本大使館の倉井高志総括公使を呼んで厳重抗議し、即刻削除するよう要求した。
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