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グレコローマン型テコンドーの「テッキョン」、五輪進出が夢=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

大韓テッキョン連盟李容福(イ・ヨンボク)会長

「テッキョンへの関心は以前ほどではないが、テッキョンの世界化はいまからが始まりです。“グレコローマン型テコンドー”としてテッキョンをオリンピックにデビューさせるのが目標です」。大韓テッキョン連盟李容福(イ・ヨンボク)会長の言葉だ。テッキョンは足で蹴ったり足技で相手を倒すことで決着を付ける韓国固有の素手武芸だ。「イック」「エック」という気合いの声も大衆になじんでいる。李会長は来月15日と19日にワシントンとロサンゼルスでテッキョンとアリランを組み合わせた公演「連」を披露する。「連」は1時間10分にわたるノンバーバル公演だ。多様な文化と過去・現在・未来をつなぐという意味で「連」という名前を付けた。李会長は今後5年間に30カ国70都市を回り公演する計画だ。

「テッキョンがテコンドーの原形ならば、グレコローマン型テコンドーはテッキョンになる。レスリングを通じておなじみのグレコローマンという表現はギリシャとローマという意味の形容詞で、昔のもの、古代という意味を含んでいる。テコンドーは最近中国の武術と日本の空手から力強い挑戦を受けている。アイデンティティを問題視する人たちもいる。テコンドーとテッキョンを連結すればこの問題を解決することができる。世界テコンドー連盟にテッキョン分科委員会を作るのも方法だ。だが、世界にテッキョンを広く知らしめるのが先という考えから今回の公演を企画した」。

李会長はテッキョンよりテコンドーを先に始めた。6段の資格を持つ達人だ。釜山(プサン)地域テコンドー連盟専務まで務めたが1980年代初めに突然テコンドーをやめた。


「結婚もしてやるにはテコンドーを趣味生活だけで楽しまなければならないと考えた。決心したらやったことがもったいなく本でも一度書いてみようと考えた。そこで記録を残しテコンドーの原形を探す勉強もした。そうするうちにテッキョンについて知るようになった」。

その後しばらく釜山で革工場を運営していた李会長は、84年に当時2人だけだったテッキョン技能保有者の宋徳基(ソン・ドクキ)氏と辛漢承(シン・ハンスン、1987年死去)氏を訪ねて行った。テッキョンを伝授されてすぐに韓国伝統テッキョン研究会も結成した。だが、本格的にテッキョンを練磨し始め事業はたたまなければならなかった。小学校教師だった妻の支援のおかげで李会長はその後30年間テッキョンにだけ没頭することができた。努力の末にテッキョン連盟は2007年に大韓体育会に正式加盟し、2011年には全国体育大会の試験種目採択を経て来年からは正式種目に認められた。

「テッキョンは相手が負傷しかねない足蹴りは反則判定を受ける互恵的武術だ。海外公演でテッキョンの技術だけでなく精神まで知らせて帰ってくる」。

大韓テッキョン連盟は米国公演に先立ち11月2日にソウル・オリンピック公園Kアートホールで武芸劇「連」を無料で一般に公開する。



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