「違法だと知っていれば眠れないという理由だけで注射を打つでしょうか。くやしさをもう１度よく考えてください」。

２８日にソウル中央地裁で開かれた結審公判で被告人席に立った女優イ・スンヨンはこのように話した。裁判長の言いたいことがあれば話すようにという言葉に対する返事だった。黒いコート姿のイ・スンヨンは短い陳述をする間に感情が込み上げたように数回言葉が途切れた。別名「牛乳注射」と呼ばれる睡眠誘導剤のプロポフォールを違法に投薬した容疑（麻薬類管理法違反など）でイ・スンヨンとともに起訴された女優のチャン・ミイネも「女優生活をしながら運動と食事療法の調節で不足した部分を医療的に補完しようとしたが社会的物議を醸すことになった」として涙を流した。裁判過程でずっと無表情で座っていたパク・シヨンも「治療目的で投薬した」として善処を訴えた。この日の公判で検察はチャン・ミイネに懲役１０月を、イ・スンヨンとパク・シヨンに懲役８月を求刑した。彼女らにプロポフォールを投薬した容疑で起訴された医師２人には懲役２年と懲役２年２月をそれぞれ求刑した。