「ナコムス」の進行者でタンジ日報の総帥キム・オジュン氏(左)と時事INのチュ・ジンウ記者が23日、ソウル中央地裁417号の法廷で被告人席に座り、国民参与裁判を受けている。2人は約束でもしたかのように黒のネクタイに黒のスーツという姿だった。検事席の横の陪審員11人が被告と弁護人、検察の間の攻防を聞いている。(挿し絵=キム・フェリョン氏)
終結したと思われたこの事件は約1年後、また水面上に浮かんだ。大統領選挙を控え、時事INのチュ・ジンウ記者(40)が朴大統領の弟の朴志晩(パク・ジマン)さんが殺人事件に関与しているという疑惑を報道しながらだ。
◆チュ記者に名誉毀損容疑
インターネットラジオ番組「ナヌンコムスダ(=ナコムス)」も関連内容に言及した。これに対し朴志晩氏は、チュ記者とともに共同進行者のキム・オジュン氏を告訴し、検察は2人を公職選挙法違反および名誉毀損容疑で起訴した。
チュ被告らは「国民の目に合わせて判断を受ける」として国民参与裁判を申請し、この裁判が22、23日にソウル中央地裁であった。双方は陪審員11人(予備陪審員2人含む)を説得するため各争点で激しく対立した。
チュ被告が報道した記事の核心は「朴志晩さんが妹の夫シン・ドンウクさん(44)を中国青島で拉致・殺害するようパク・ヨンチョルさんに指示し、こうした事実をパクさんがシンさんの裁判で暴露しようとしたため、第3者を通じてパクさんを殺害した可能性がある」ということだ。
青島拉致指示説を流布した容疑(名誉毀損など)でシンさんが起訴された事件で、シンさん側の弁護人が「2011年9月27日、パク・ヨンチョルさんを証人として申請したが、証言の前に死亡した」と述べた陳述などが根拠だった。
「朴大統領の弟が殺人の背後説」提起の記者らに…検察が懲役2・3年求刑(2)
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