アジアでは最強だが、韓国国内では大きな注目を受けられない。プロサッカーKリーグの悲しい自画像だ。サッカー韓国代表の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは世界56位で、アジアでは4位。しかしKリーグはアジア最高の結果を出している。アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグで5回連続で決勝に進出している。AFC史上初めての記録だ。2009、2010、2012年には浦項スティーラーズ、城南一和、蔚山現代がチャンピオンとなり、2011年には全北現代が準優勝した。今年もFCソウルが中国の広州恒大と決勝戦を行う。この5年間、Kリーグは5チームが決勝に進出した。Kリーグの上位チームはアジアでもトップレベルということだ。
中国の巨大不動産グループの恒大が運営する広州恒大は年間予算が1200億ウォン(約110億円)にのぼる。FCソウルの約6倍だ。王室が関与する中東のクラブもオイルマネーを注ぎ込む。日本はアジアで最もシステムがよく整っている。こうした環境の中でもKリーグがアジアトップレベルを維持する競争力は何か。
中国プロサッカーと日本Jリーグを経験した蔚山現代のパク・ドンヒョク(34)は「精神力と規律は韓国が最高レベル。中国は一人っ子の家庭が多いためか、選手がマナーを欠く。時間もあまり守らず、コーチングスタッフの指示に従わないことも多い。また韓国の選手はAFCチャンピオンズリーグで中国や日本と対戦すれば、国を代表するという気持ちで試合に集中する」と話した。米国のウォールストリートジャーナルも昨年11月、「韓国が2002ワールドカップ(W杯)で4強入りし、クラブのレベルでアジア最強を維持しているのは愛国心のおかげ」と分析した。
しかし愛国心と精神力だけで説明することはできない。1990年代後半からJリーグの猛追撃に脅威を感じたKリーグは、ユース育成システムを構築し、競争力を高めた。プロサッカー連盟のシン・ミョンジュン競技支援チーム長は「2002年以降、ユースクラブ育成が構成を整えていった。いまFCソウルはエリートと趣味を含め、3200人のユース選手を育成している」と話した。浦項スティーラーズは外国人選手がいないが、李明周(イ・ミョンジュ、23)、申嗔浩(シン・ジンホ、25)、申光勲(シン・グァンフン、26)、高武烈(コ・ムヨル、23)らユースチームから成長した選手を主軸にFAカップ2連覇を果たした。
しかし皮肉にもKリーグに対するファンの関心はクラブの努力と実力にははるかに及ばない。今年AFCチャンピオンズリーグ16強には10カ国が出場した。韓国で行われた試合の平均観客は8780人と、5位にとどまった。1位はイラン(3万9799人)で、韓国は中国(3万6205人)や日本(1万993人)より少なかった。
FCソウルと決勝で対戦する広州恒大は、柏レイソル(日本)との準決勝ホーム試合で、入場収入が約30億ウォンに達した。広州で行われるFCソウルとの決勝第2戦の最も安いチケットは7万ウォン、最も高いチケットは140万ウォンもする。入場収入は40億ウォンを上回る見込みだ。26日にソウルワールドカップ競技場で行われる決勝第1戦の最も高い入場券は、広州で最も安いチケットの半額の3万5000ウォン(約3000円)。広州の監督を務めたイ・ジャンス監督は「広州を過去の中国クラブと考えれば誤算だ。Kリーグが緊張しなければ、今後プロサッカーで恐韓症は消えるかもしれない」と警告した。
中国の巨大不動産グループの恒大が運営する広州恒大は年間予算が1200億ウォン(約110億円)にのぼる。FCソウルの約6倍だ。王室が関与する中東のクラブもオイルマネーを注ぎ込む。日本はアジアで最もシステムがよく整っている。こうした環境の中でもKリーグがアジアトップレベルを維持する競争力は何か。
中国プロサッカーと日本Jリーグを経験した蔚山現代のパク・ドンヒョク(34)は「精神力と規律は韓国が最高レベル。中国は一人っ子の家庭が多いためか、選手がマナーを欠く。時間もあまり守らず、コーチングスタッフの指示に従わないことも多い。また韓国の選手はAFCチャンピオンズリーグで中国や日本と対戦すれば、国を代表するという気持ちで試合に集中する」と話した。米国のウォールストリートジャーナルも昨年11月、「韓国が2002ワールドカップ(W杯)で4強入りし、クラブのレベルでアジア最強を維持しているのは愛国心のおかげ」と分析した。
しかし愛国心と精神力だけで説明することはできない。1990年代後半からJリーグの猛追撃に脅威を感じたKリーグは、ユース育成システムを構築し、競争力を高めた。プロサッカー連盟のシン・ミョンジュン競技支援チーム長は「2002年以降、ユースクラブ育成が構成を整えていった。いまFCソウルはエリートと趣味を含め、3200人のユース選手を育成している」と話した。浦項スティーラーズは外国人選手がいないが、李明周(イ・ミョンジュ、23)、申嗔浩(シン・ジンホ、25)、申光勲(シン・グァンフン、26)、高武烈(コ・ムヨル、23)らユースチームから成長した選手を主軸にFAカップ2連覇を果たした。
しかし皮肉にもKリーグに対するファンの関心はクラブの努力と実力にははるかに及ばない。今年AFCチャンピオンズリーグ16強には10カ国が出場した。韓国で行われた試合の平均観客は8780人と、5位にとどまった。1位はイラン(3万9799人)で、韓国は中国(3万6205人)や日本(1万993人)より少なかった。
FCソウルと決勝で対戦する広州恒大は、柏レイソル(日本)との準決勝ホーム試合で、入場収入が約30億ウォンに達した。広州で行われるFCソウルとの決勝第2戦の最も安いチケットは7万ウォン、最も高いチケットは140万ウォンもする。入場収入は40億ウォンを上回る見込みだ。26日にソウルワールドカップ競技場で行われる決勝第1戦の最も高い入場券は、広州で最も安いチケットの半額の3万5000ウォン(約3000円)。広州の監督を務めたイ・ジャンス監督は「広州を過去の中国クラブと考えれば誤算だ。Kリーグが緊張しなければ、今後プロサッカーで恐韓症は消えるかもしれない」と警告した。
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