フィギュアのキム・ヨナ(23)。
2013-14ISU(国際スケート競技連盟)フィギュアグランプリ(GP)シリーズが18日、米デトロイトで開催される第1戦スケートアメリカで開幕する。しかしGPシリーズでキム・ヨナの姿を見ることはできない。キム・ヨナは先月26日、右足中足骨損傷という診断を受け、GPシリーズ不参加を宣言した。
キム・ヨナは現在、リハビリに集中している。リハビリ過程は順調だ。キム・ヨナの主治医、ソル病院のナ・ヨンム代表院長は「現在キム・ヨナの体調は50%程度。計画通りに進んでいる。軽いジャンプならできる。このペースなら4週後に正常なジャンプ練習もできるだろう」と話した。
最近、キム・ヨナは一日に1、2時間、ナ院長が提示したリハビリプログラムを消化し、泰陵選手村内のスケート場で無理がない程度でスケート練習もしている。
キム・ヨナのけがはさらに深刻な状態になる可能性もあった。痛みをもう少し放置した場合、疲労骨折にまで進むところだった。ナ院長は「キム・ヨナが痛みをひどく感じ、精密診断を受けた時は、疲労骨折の前の段階だった。損傷がさらに進んで疲労骨折になれば、2カ月間は完全に休み、回復期間も長くなり、五輪の準備に支障が生じていただろう」と説明した。ナ院長は「キム・ヨナは以前から痛みを我慢してきたようだが、さらにひどくなる前に発見したのが不幸中の幸い」と語った。
キム・ヨナはミュージカル曲「悲しみのクラウン」を新シーズンのショートプログラム、タンゴ曲「アディオス・ノニーノ」をフリーの背景音楽で選定した。特にフリーはキム・ヨナでさえも「ほとんど一息もつけないほどきつい」と話すほど高難度のプログラムという。
一部では、高難度の新プログラムをソチ冬季五輪の前に隠すため、意図的にGPシリーズを参加しないのではないかという見方もあった。これに関しキム・ヨナのマネジメント会社オールザットスポーツのキム・ソンヨン代理は「けがのためジャンプ練習も十分にできない。従来のように練習をしてGP大会に出場すれば、さらに重要な大会である五輪の準備に支障が生じるしかない状況だった。そのために出場をあきらめたのであり、他の理由は全くない」と明らかにした。
キム・ヨナは普段のように明るい表情でリハビリを消化している。ナ院長は「キム・ヨナは性格が明るい。今の状況をしっかりと受け止めながら、未来について深刻に心配せず、リハビリに集中している。いつも明るい表情で練習する姿がいい」とし「過去にこれ以上の負傷を経験しているので恐れがないようだ。精神的にかなり成長した」と話した。
キム・ヨナはGPシリーズ不参加で今後の日程修正が避けられない。今季のメジャー国際大会を経験せず、来年2月のソチ冬季五輪に出場するという負担がある。キム代理は「今はキム・ヨナの今後の日程より、回復に集中する段階。選手の回復が最優先であるだけに、今後の日程もその時になってみないと分からない」とし「体調を見て、キム・ヨナが五輪に直行するのか、その前に大会を出場するかを決める」と話した。
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