大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長(51)は2月、「日本もブラジルなど世界最強チームと親善試合をするのに、私たちができない理由はない。たとえ赤字が出ても無形の価値があるはず」と述べた。ブラジルとの“名品”Aマッチが実現した背景だ。
12日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で行われたブラジルとの親善試合で、韓国は0-2で敗れた。前半43分にネイマール(21、バルセロナ)にFK決勝ゴール、後半3分にオスカー(22、チェルシー)に追加ゴールを許した。試合には敗れたが、ブラジルとの親善試合はゲームだけでなく、マーケティングの側面でも韓国サッカーに新たな刺激を与えた。
<1>興行成功=この日の観客は6万5308人。ソウルワールドカップ(W杯)競技場の開場後、最多の観客だ。ブラジル代表チーム招待費用(約30億ウォン)を充当するため、サッカー協会は20万ウォン(約1万8000円)のスペシャル席を新設し、1等席を5万ウォンから8万ウォンに引き上げた。
これは大成功した。サッカー協会のイ・ヘドゥ対外事業室長は「好カードには喜んでお金をつかうファンがいることを確認したのが大きな成果」と話した。入場料収入は約25億ウォンと集計された。
テレビ視聴率は18.9%と、同じ時間帯で1位となった。MBC(文化放送)はサッカー中継の後に放送したニュースでも視聴率が12%以上と後光効果も享受した。
サッカー協会のパク・ヨンチョル・マーケティングチーム長は「ブラジル戦の成功は長期的にAマッチ中継権と代表チームスポンサー再契約交渉にプラスの影響を及ぼすだろう」と述べた。
<2>ブラジルの網の目マーケティング=ブラジルはサッカー代表チームの商業的価値を極大化するノウハウも最高だ。ブラジル戦で両チームのベンチ横にブラジルサッカー協会(CBF)スポンサー広告看板が立てられた。MBCの中継画面には大韓サッカー協会のスポンサー広告が見られたが、ブラジルなど海外視聴者はCBFスポンサーの広告看板が露出する別の画面で試合を見た。両方向からテレビ画面を撮影するダブルプロダクション中継システムを稼働したのだ。
試合後、スコラーリ監督の記者会見が始まると、CBFは卓上にタブレットPCを設置した。画面にはブラジルのスポンサーのロゴが順に浮び上がった。ブラジルは代表チームの練習でもグラウンド周辺に簡易Aボードを設置した。こうした努力でブラジル代表は昨年2億3560万レアル(約1155億ウォン)のスポンサー収益を出した。
選手にも個人のスポンサーがつく。ネイマールはナイキやフォルクスワーゲンなど約10社が後援する。年間6000万レアル(約313億ウォン)だ。9月にはネイマール乾電池・ガムなどが登場した。
<3>強豪との戦い方を学ぶ=韓国が来年のW杯で16強入りするには、ブラジルのような強豪と対等な試合をしなければならない。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は解決方法を探すため、ブラジル戦で闘志を強調した。試合前日に洪監督は「委縮して引くことは決してない」と述べ、選手はその指示をグラウンドで100%以上履行した。0-2の敗北にもかかわらず、洪監督が「試合内容に満足している」と選手を称えた理由だ。
韓国はネイマールに12個のファウルをした。スペインメディアは「ネイマールハンティング」と韓国を酷評した。しかしネイマールは激しくマークする韓国を憎らしいほど軽くかわした。ネイマールは時には大げさに倒れて審判に強くアピールしながらも、韓国選手が近づいてくれば無視し、神経戦を繰り広げた。ネイマールの態度にむしろ韓国選手が興奮する姿も見られた。試合中は極度に興奮しているように見えたが、ネイマールはFKのチャンスを落ち着いて決めた。そして試合後には「ファウルもサッカーの一部」などと語った。
SNS波紋後に初めて代表に復帰した奇誠庸(キ・ソンヨン、24、サンダーランド)は試合前の選手紹介で一部の観客からブーイングを受けた。しかし試合内容では合格点を受けるほどのプレーをした。試合中に奇誠庸がボールを持つと、応援の声がヤジを圧倒した。
韓国代表は15日、天安総合運動場でマリと親善試合を行う。FIFAランキング38位のマリはブラジルW杯出場を逃したが、今年のアフリカネイションズカップでは3位となった。
12日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で行われたブラジルとの親善試合で、韓国は0-2で敗れた。前半43分にネイマール(21、バルセロナ)にFK決勝ゴール、後半3分にオスカー(22、チェルシー)に追加ゴールを許した。試合には敗れたが、ブラジルとの親善試合はゲームだけでなく、マーケティングの側面でも韓国サッカーに新たな刺激を与えた。
<1>興行成功=この日の観客は6万5308人。ソウルワールドカップ(W杯)競技場の開場後、最多の観客だ。ブラジル代表チーム招待費用(約30億ウォン)を充当するため、サッカー協会は20万ウォン(約1万8000円)のスペシャル席を新設し、1等席を5万ウォンから8万ウォンに引き上げた。
これは大成功した。サッカー協会のイ・ヘドゥ対外事業室長は「好カードには喜んでお金をつかうファンがいることを確認したのが大きな成果」と話した。入場料収入は約25億ウォンと集計された。
テレビ視聴率は18.9%と、同じ時間帯で1位となった。MBC(文化放送)はサッカー中継の後に放送したニュースでも視聴率が12%以上と後光効果も享受した。
サッカー協会のパク・ヨンチョル・マーケティングチーム長は「ブラジル戦の成功は長期的にAマッチ中継権と代表チームスポンサー再契約交渉にプラスの影響を及ぼすだろう」と述べた。
<2>ブラジルの網の目マーケティング=ブラジルはサッカー代表チームの商業的価値を極大化するノウハウも最高だ。ブラジル戦で両チームのベンチ横にブラジルサッカー協会(CBF)スポンサー広告看板が立てられた。MBCの中継画面には大韓サッカー協会のスポンサー広告が見られたが、ブラジルなど海外視聴者はCBFスポンサーの広告看板が露出する別の画面で試合を見た。両方向からテレビ画面を撮影するダブルプロダクション中継システムを稼働したのだ。
試合後、スコラーリ監督の記者会見が始まると、CBFは卓上にタブレットPCを設置した。画面にはブラジルのスポンサーのロゴが順に浮び上がった。ブラジルは代表チームの練習でもグラウンド周辺に簡易Aボードを設置した。こうした努力でブラジル代表は昨年2億3560万レアル(約1155億ウォン)のスポンサー収益を出した。
選手にも個人のスポンサーがつく。ネイマールはナイキやフォルクスワーゲンなど約10社が後援する。年間6000万レアル(約313億ウォン)だ。9月にはネイマール乾電池・ガムなどが登場した。
<3>強豪との戦い方を学ぶ=韓国が来年のW杯で16強入りするには、ブラジルのような強豪と対等な試合をしなければならない。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は解決方法を探すため、ブラジル戦で闘志を強調した。試合前日に洪監督は「委縮して引くことは決してない」と述べ、選手はその指示をグラウンドで100%以上履行した。0-2の敗北にもかかわらず、洪監督が「試合内容に満足している」と選手を称えた理由だ。
韓国はネイマールに12個のファウルをした。スペインメディアは「ネイマールハンティング」と韓国を酷評した。しかしネイマールは激しくマークする韓国を憎らしいほど軽くかわした。ネイマールは時には大げさに倒れて審判に強くアピールしながらも、韓国選手が近づいてくれば無視し、神経戦を繰り広げた。ネイマールの態度にむしろ韓国選手が興奮する姿も見られた。試合中は極度に興奮しているように見えたが、ネイマールはFKのチャンスを落ち着いて決めた。そして試合後には「ファウルもサッカーの一部」などと語った。
SNS波紋後に初めて代表に復帰した奇誠庸(キ・ソンヨン、24、サンダーランド)は試合前の選手紹介で一部の観客からブーイングを受けた。しかし試合内容では合格点を受けるほどのプレーをした。試合中に奇誠庸がボールを持つと、応援の声がヤジを圧倒した。
韓国代表は15日、天安総合運動場でマリと親善試合を行う。FIFAランキング38位のマリはブラジルW杯出場を逃したが、今年のアフリカネイションズカップでは3位となった。
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