ｉＰｈｏｎｅやｉＰａｄにひっかき傷が付いてもアフターサービスを受けられるようになる。公正取引委員会は１３日、アップルのハードウェア品質保証書のうち、「製品の表面上の欠陥に対し品質保証をしない」という内容の約款が是正されたと明らかにした。また、製品の瑕疵により交換された製品に対し品質保証期間を不当に短縮した約款を直し、交換した製品も新たに１年間の品質保証を受けられるようになったと明らかにした。アップルはこれまで約款を理由にスクラッチのような製品の表面欠陥に対しては品質保証を拒否してきた。購入した製品の瑕疵により交換したものに対しては交換前の製品の残りの品質保証期間だけ認めていた。

だが、公取委は購入後に表面に欠陥があるならメーカー側が当然責任を負うべきだと判断した。また瑕疵があって交換された製品に短縮された保証期間を適用するのは不利益を消費者に転嫁するもののため不公正だと判断した。これに伴い、アップルは表面の欠陥が購入当時からすでに存在していたり、購入後でも製品の材料および技術上の欠陥によるものであれば修理・交換・払い戻しをすることにした。瑕疵によって交換した製品に対する品質保証期間も交換した日から１年に約款を修正した。