だが、福島原発事故を機に原発の隠れたコストが注目を浴び始めた。原発は絶対的に安全という神話が崩れた。ここに原発部品の試験成績書偽造事件まで起き国民の不安感が広がった。温室効果ガスをまったく排出しない原発の電力により温室効果ガス多排出産業である石油・鉄鋼産業の割合が過度になったという指摘もある。第2次エネルギー基本計画樹立に向けた官民合同ワーキンググループが原発の割合を現在の26.4%と同水準の22~29%の範囲で管理するよう勧告したのもこうした点を反映したものだ。
問題は実現の可能性だ。計画が実現されるには電気需要を大きく減らさなければならない。2035年に予想される需要の15%まで減らすというのがワーキンググループの目標だ。需要縮小の核心は産業用になるほかはない。だが、産業用電力販売量は毎年増加している。2013年5月現在、産業用として消費された電力は221億3300キロワット時で、全供給量374億6000キロワット時の59.1%に達する。前年同期の215億3400キロワット時に比べ2.8%増加した。この夏の電力危機当時に国家的な節電キャンペーンで家庭用需要は減らしたが産業用はむしろ増加した。一種の“電気中毒”が日常化しているのだ。電力が輸出主導型経済構造の基礎体力を支えている状態で産業用電力を大幅に減らしたり現在の水準で抑えるのは容易ではない。経済成長を強調する政府にも簡単な選択ではない。
電力は輸出経済の基礎体力、需要15%縮小は可能か=韓国(2)
問題は実現の可能性だ。計画が実現されるには電気需要を大きく減らさなければならない。2035年に予想される需要の15%まで減らすというのがワーキンググループの目標だ。需要縮小の核心は産業用になるほかはない。だが、産業用電力販売量は毎年増加している。2013年5月現在、産業用として消費された電力は221億3300キロワット時で、全供給量374億6000キロワット時の59.1%に達する。前年同期の215億3400キロワット時に比べ2.8%増加した。この夏の電力危機当時に国家的な節電キャンペーンで家庭用需要は減らしたが産業用はむしろ増加した。一種の“電気中毒”が日常化しているのだ。電力が輸出主導型経済構造の基礎体力を支えている状態で産業用電力を大幅に減らしたり現在の水準で抑えるのは容易ではない。経済成長を強調する政府にも簡単な選択ではない。
電力は輸出経済の基礎体力、需要15%縮小は可能か=韓国(2)
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