李禹煥(イ・ウファン) 『線より』 1976、130x162センチ、サムスン美術館リウム所蔵。
表紙が目を引く。李禹煥(イ・ウファン)の『線より』(1976)だ。この全集は表紙に名画を使用するが、生存する現代美術街の作品は珍しい。たとえば『レ・ミゼラブル』には1862年初版本に使用されたエミール・バヤールの挿絵『コゼット』を、『偉大なギャツビー』をはじめとするスコット・フィッツジェラルドの小説3冊の表紙絵にはすべて米国の画家エドワード・ホッパー(1882-1967)の絵を使った。すべて小説と表紙絵が時代に合わせたケースだ。民音社のヤン・ウンギョン課長は「現代美術家の作品の中から探していたが、『線より』が北欧の針葉樹林を連想させる冷たい雰囲気の現代抽象画なので選んだ」と説明した。
この記事を読んで…