１２日にソウルワールドカップ競技場で韓国と親善試合を行うブラジル代表は超豪華軍団だ。ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）ランキングは８位だが、代表選手の価値は総額４億４００万ユーロ、韓国ウォンで５８５６億ウォン（約５３０億円）にのぼり、「歩く企業」と呼ばれる。

特にブラジルはアジアチームに強い。サッカーファンが「韓国は絶対に勝てない。勝つ確率は１％もない」と主張するのには理由がある。ブラジルはこの３年間、アジアチームとの対戦で１ゴールも許していない。

アジアチームがブラジルを相手にゴールを決めたのは、３年４カ月前まで遡らなければならない。２０１０年６月の南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）本大会で北朝鮮がＤＦチ・ユンナムのゴールで１点を返し、１－２で惜敗したのが、アジアチームによる最後のブラジル戦のゴールだった。


その後、ブラジルは２０１０年１１月にイランを３－０で降したのをはじめ、昨年９月にはブラジルに中国をホームに呼んで８－０と大勝、同年１０月にはイラクに６－０、日本に４－０と完勝した。６月のＦＩＦＡコンフェデレーションズカップでブラジルはまた日本を３－０で降し、先月オーストラリアに６－０と大勝した。６試合で３０得点し、１失点もしなかった。

２０００年以降、アジアチームとは１９回対戦し、１６勝３分けだ。６試合連続で無失点の完勝をしながら最も多くのゴールを決めた選手がネイマールだ。ネイマールは中国戦のハットトリックをはじめ、アジアチームを相手に５試合連続で得点している。

アジアサッカーがブラジルに対応できない理由は個人の能力とスタイルの差のためだ。ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員は「アジアのチームが個人技が優れた南米と対戦すれば、基本的に実力の違いが表れる。さらに選手の体格が良く、組織力まで兼ね備えた欧州型スタイルまで加わり、これに慣れていないアジア諸国の立場では手に負えない相手になった」と分析した。

しかしＡＦＣ（アジアサッカー連盟）所属のうちブラジルを相手に最後に勝ったチームが韓国という点は注目される。１９９９年３月、ソウル蚕室で後半のロスタイム、韓国のキム・ドフンの決勝ゴールを決め、ブラジルを１－０で破った。