自国リーグからＬＡドジャースに移籍、デビュー初年度に２けた勝利、ポストシーズン第３先発、１０月７日の登板、そして不振。柳賢振（リュ・ヒョンジン、２６、ＬＡドジャース）が１８年前の野茂英雄（４５、引退）と妙に一致する。

柳賢振は７日（日本時間）、ホーム球場のドジャースタジアムで行われたアトランタとのナショナルリーグディビジョンシリーズ（ＮＬＤＳ）第３戦に先発したが、今季最短の３イニングで６被安打４失点と振るわなかった。デビュー初年度１４勝（８敗）、防御率３．００をマークし、歴代韓国人メジャーリーガーでは初めてポストシーズンで先発したが、重圧感に崩れた。

この姿は偶然にも１９９５年の野茂と似ている。野茂はちょうど１８年前の１９９５年１０月７日、シンシナティとのディビジョンシリーズ（ＮＬＤＳ）第３戦に先発したが、５イニングを７被安打（２本塁打）５失点と崩れた。５戦３先勝制で行われたシリーズで２敗と崖っぷちの状況だったが、敗戦投手となってうな垂れた。同じようにプレッシャーを乗り越えられなかった。


同年、野茂はフォークボール一つでリーグに一大センセーションを巻き起こし、１３勝６敗、防御率２．５４をマークした。柳賢振のように自国リーグ（近鉄バファローズ、１９９０－９４年）で活躍し、メジャーリーグに進出した野茂は、当時のトミー・ラソーダ・ドジャース監督（８６、現ＬＡドジャース顧問）の下、新人にもかかわらずラモン・マルティネス（４５、引退）、イスマエル・バルデス（４０、引退）に続くポストシーズン第３先発に起用された。ベテラン右腕のトム・キャンディオッティ（５６、引退）がいたが、選択は変わらなかった。リッキー・ノラスコ（３１）とクリス・カプアーノ（３５）との競合の末、マッティングリー監督（５２）の信任を受け、第３先発で登場した柳賢振と似ている。

しかし柳賢振、野茂ともに期待に及ばない残念な結果となった。新人には耐え難いポストシーズンの重圧が感じられる。