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韓国のミサイル防衛を宇宙に拡大、低層を超え大気圏外まで迎撃(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
米国のミサイル防衛システム(MD)参加への圧力が続く中、韓国政府が米国のMDの核心装備を導入し、韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)が宇宙との境の大気圏外まで迎撃能力を広げられる措置を取ると発表した。現在パトリオットミサイルが担当する高度30キロメートル以下の低層防衛体系を高度150キロメートルまで迎撃できる上層防衛体系に変えるものだ。

韓国空軍はその一環として米国MDの主力装備である中高高度防衛体系(THAAD)購入に向けた所要を近く提起する方針であることが確認された。海軍も合わせて高度500キロメートルまで迎撃可能な「SM-3ブロック2A」迎撃ミサイルに対する所要提起を検討中だ。これら装備を購入する場合、空軍防空誘導弾司令部に配置されている迎撃指揮部「KAMDセル」の防衛能力が大幅に向上し、米国とのMD協力体系も強化される見通しだ。

こうした措置は2日に国防部で開かれた第45回韓米安保協議会(SCM)を前後してヘーゲル米国防長官が、「戦時作戦統制権還収で最も重要な部分はMDだ」「韓米のMDが同じである必要はなく相互運用性があれば良い。指揮統制抑制能力が重要だ」と言及した部分を満たすものだ。朴槿恵大統領も1日の国軍の日の記念演説で「韓国型ミサイル防衛体系など核と大量破壊兵器(WMD)への対応能力を早期に確保する」と話した。


だが、米国が対中けん制次元で日本の集団的自衛権を支持する中で進められるこうした措置は、KAMDを米国MDに一部連動するものと映り、「韓米MD連係」に反対してきた中国側の敏感な反応が予想される。米国の対中封鎖戦略の核心がMDであるためだ。

軍関係者は、「これまでミサイル防衛はパトリオット3ミサイルを主とした高度30キロメートル以下の低層防衛だったが最近国防部の基調が変わった。国防部は上層防衛が必要で関連兵器が必要という結論を下した」と話した。これに伴い、対北朝鮮ミサイル防衛を担当する空軍の防空誘導弾司令部で近い将来THAAD所要を提起するだろうという話だ。THAADは米国MDから下降段階の40~150キロメートル中上層高度迎撃するミサイルで1個の砲台に約2兆ウォンの費用がかかる。





韓国のミサイル防衛を宇宙に拡大、低層を超え大気圏外まで迎撃(2)

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