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<韓国人の海外移住150周年>朝鮮族学校が5分の1に減少…「人口下落が止まり幸い」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イ・サンマン延辺教育出版社朝鮮語文編集室元主任。

中国延辺朝鮮族自治州延吉に居住する朝鮮族の同胞、イ・サンマン延辺教育出版社朝鮮語文編集室元主任(局長級)。イさんは同胞社会で朝鮮語文分野の最高権威者の一人だ。国策研究機関で14年間勤務し、「朝鮮語文課程標準」と「解説」を作った。朝鮮語文教科書の編纂にも深く関与してきた。

そのイさんは「最近は子どもがますます淡泊になっていて心配」と話す。若い朝鮮族の同胞が韓国語の代わりに中国語ばかり使おうとしているということだ。実際、取材チームが延吉のホテルや飲食店、空港で会った朝鮮族の同胞の中には韓国語を話せない若者が多かった。

イ元主任は「私が幼い頃は中国語を使うことがなかったが、今は延辺自治州に漢族(中国人)が増え、中国語を使わなければ待遇を受けられないという雰囲気が形成され、心理までも漢族に近づいている」と伝えた。


延辺自治州は中国に居住する約200万人の朝鮮族同胞のうち約100万人が暮らす民族のもう一つの拠点だった。しかし1978年の中国の改革・開放から約30年が経過し、朝鮮族の同胞人口は徐々に減少してきた。2012年基準で延辺自治州に住む朝鮮族同胞は約79万5000人と、延辺自治州の人口全体の35.6%。中国政府は少数民族自治州指定基準の少数民族人口下限ラインを全体の30%以上と定めている。人口下限ラインまでが脅かされる状況となっているのだ。

少数民族であるため合法的に子どもを2人まで産めるが、ますます出生率が落ちているうえ、青壮年層が中国の大都市や韓国・日本・米国など海外に出て生じた現象だ。朝鮮族のもう一つのディアスポラ(Diaspora・離散)だ。イさんは「幸い、中国に暮らす朝鮮族を全体的に見るとこうした傾向が底を打ち、少しずつ人口が増えているようで幸い」と話した。

延辺内の朝鮮族人口の減少は民族教育の委縮につながった。70年代に1000カ所以上あった朝鮮族小学校が今では200カ所未満に減っている。特に農村地域の学校は児童不足でほとんど廃校となった。

こうした中、イさんは“生きた”言葉の教育を通じて若い世代が自身の根を忘れないよう、韓国と北朝鮮の教科書を研究している。イさんは最近、延辺自治州中学校1年の教科書の最初のページに尹東柱(ユン・ドンジュ、1917-45年)の詩「新しい道」を掲載した。「川を渡って森へ/峠を越えて村へ/昨日も行き今日も行く/私の新しい道…」と続く詩の脚韻がよく合い、新しい未来を迎える生徒に意味があるという考えから韓国の国語教科書から選んだという。朝鮮語文教科書の「聞く」「話す」部分にも韓国の教科書をかなり反映させた。



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