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逆転はなかった…SKグループ悪夢の日=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
27日午後4時、ソウル中央地裁。会社の資金465億ウォンを横領した容疑などで被告人席に座っていた崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長と崔再源(チェ・ジェウォン)副会長の兄弟が立ち上がった。2時間近くかかった判決理由の説明が終わりソウル高裁のムン・ヨンソン部長判事が刑量を盛り込んだ主文を発表するため立つよう命じた。2人の兄弟とも顔は固まっていた。これに先立ちムン部長判事は会社の資金横領の手法を取り上げ、「大統領に政治資金を与える時もそんなに無茶苦茶にしなかっただろう」と話した。

◇SK、1審陳述覆す冒険を強行

横領理由を説明しながら「崔泰源も崔再源も一言で言えば乞食」という厳しい表現も使った。個人財産はほとんど担保に取られ会社の資金を引っ張って使うほかなかったという趣旨だ。


宣告刑量は予想より重かった。崔会長には原審通り懲役4年を、1審で無罪だった崔副会長に対しては懲役3年6月の宣告と同時に法廷拘束した。大企業オーナー兄弟がともに実刑宣告を受けるのは初めてのことだ。これに対し崔会長側が主犯だと名指ししたキム・ジュンホン前ベネックスインベストメント代表には懲役3年、執行猶予5年が言い渡された。

裁判所が崔会長兄弟に同時に実刑を宣告したのは彼らが何度も供述を変えたのが悪材料として作用したという分析が出ている。裁判所は判決文で、「自身に有利な方向で真実と虚偽の間を行き来しながら思うままに捜査機関と裁判所を操縦するよう行動した」と指摘した。特に裁判所は465億ウォン相当のファンド投資金の引き出しと送金がグループオーナーの指示なしではできなかったと判断した。

ムン部長判事は宣告直後2人に「話す言葉はないか」と尋ねた。崔副会長は震える声で「このことを知ったのは検察捜査の時であり、それまではキム・ジュンホン代表がしました。逃げません」と話した。目頭は赤くなったままだった。崔会長は諦めたように何も言わず目を閉じた。崔会長が静かに立ち上がり被告人待機室へ向かうと崔副会長も後について連行された。





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