26日、ソウル韓国プレスセンターで開催された「都市はメディア」というテーマの国際シンポジウムで、参加者が討論をしている。この日のシンポジウムには国内外の教授など約200人が出席した。
26日、プレスセンター国際会議場では「都市はメディア」という国際シンポジウムが開かれた。韓国言論学会と大韓国土・都市計画学会が共同主管し、中央日報・ソウル市が後援した。
この行事で第2セッションで発表した成均館大のキム・ヒギョン博士は「今までソウルの都市計画は機能的、経済的な側面ばかりを強調してきた」と指摘した。続いて「光化門広場は韓国人の魂と精神が集約された代表的な空間だが、その意味が抜けて土木工事だけが残った」と主張した。
参加者は都市進歩の条件として、開発ばかりに慣れている視線を変えるべきだという意見で一致した。機能や効率性ではなく、都市が持つ文化的な価値を強調する必要があるということだ。都市のメディア機能も強調した。
ゲリー・コンファート米国都市コミュニケーション財団会長は「スマートフォンとLANケーブルで情報が流通するソウルは、都市自体が一つの巨大なメディアになった」と述べた。続いて「都市の未来を見るためには、都市自体を巨大なメディアとして接近しなければならない」と説明した。
嘉泉大学都市計画学科のイ・ウジョン教授は「都市は人間と一緒に過ごした文明そのもの」と定義した後、「ソウルが持つ600年の歴史を強調できる方向で都市発展戦略を立てる必要がある」と述べた。
文化都市概念とSNSの役割も強調された。韓国言論学会のキム・ジョンタク会長は「生活の拠点を越えて、暮らしの意味を作っていく拠点が文化都市」と述べた。また「単なる目の保養ではなく、ソウルならではのストーリーが込められた名所が作られるべきだ」と強調した。
中国社会計画研究所の石楠副所長は中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」を例に挙げながら、都市開発におけるSNSの重要性を力説した。石楠副所長は「微博は、専門家集団である都市計画者の視点と一般市民が都市を眺める観点の隔たりを狭めることができる」とし「微博などSNSを通じて市民が都市計画に参加できる」と話した。
この日のシンポジウムにはソウル大の崔莫重(チェ・マクジュン)教授、東京大の横張真教授、ミシガン大のスコット・キャンベル教授ら約200人が参加した。
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