米ニューヨークの国連本部が国際外交の激戦場となっている。国際外交舞台を米国が力で掌握していた時代が退潮した結果だ。これを受け、国連を舞台に名分で優位を占めるための外交戦がいつよりも激しい。24日(現地時間)にブラジル代表の演説で始った第68回国連総会の5大イシューを点検する。
◆シリア事態の解決法は=シリア政府が化学兵器を放棄するというロシアの仲裁で、米国・フランスなど西側の空襲が暫定中断した状態だ。今回の国連総会期間中に、安全保障理事会がシリア政府の化学兵器廃棄決議案を採択するかどうかが焦眉の関心事だ。
オバマ米大統領とプーチン露大統領が会って合意を引き出せるかどうかは未知数だ。米国はシリア政府の化学兵器廃棄にとどまらず、 アサド大統領の追放を望んでいる。しかしアサド政権の後援者であるロシアはシリア事態への介入を阻止するのに力を注いでいる。アサド政権が時間を稼ぎながら反乱軍の撃退に動けば、米国はまた空襲カードを持ち出す可能性が高い。
◆米国・イラン首脳、36年ぶり遭遇か=8月に当選したイランのロハニ大統領はアフマディネジャド前大統領とは違い、核問題に柔軟な立場を見せてきた。
ロハニ大統領は18日、米NBC放送のインタビューで、「核兵器をはじめとする大量破壊兵器を保有する考えはない」とし、米国と対話する用意があるという立場を公開的に明らかにした。さらにロハニ大統領はイラン最高宗教指導者のハメネイ師の支持を受けているとされ、期待を集めている。
24日に演説するオバマ大統領はイランの核問題を取り上げる予定だ。ロハニ大統領もこの日に演説する予定で、オバマ大統領の発言に予想外の提案をする可能性もあると、CNN放送が23日伝えた。一部では、2人が総会場で会う可能性も予想されている。両国首脳の会談は1977年のカーター大統領とパーレビ国王が最後だった。
これとは別にケリー米国務長官も今週中、欧州連合(EU)主宰で国連安保理常任理事国とドイツ・イランが参加するいわゆる「P5+1」会議で、イランのザリフ外相と会談する予定だ。
◆北朝鮮の核問題が突出=23日に国連総会出席のためニューヨークに向かったオバマ大統領専用機の中で、ローズ米大統領副補佐官(国家安全保障担当)が記者団に話した内容がきっかけになった。ローズ副補佐官はイランと北朝鮮の核問題に言及し、「北朝鮮はすでに核兵器を保有しているが、イランはまだ開発段階にあるため、対応方法も異なる」と述べた。開発段階のイランより、すでに核兵器を保有した北朝鮮の非核化がさらに難しくなるしかないという内心を表したのだ。
6カ国協議の再開に力を注いでいる中国としては、こうした米国の失言につけ込む可能性が高い。ただ、北朝鮮が非核化に向けた確実な事前措置を取るまで対話はしないというのが米国の確固たる立場であるため、神経戦が予想される。
ニューヨークを訪問中の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官も韓米、韓中、韓日外相会談で、北朝鮮の核問題を議論する予定だ。来月1日に演説する北朝鮮の朴吉淵(パク・ギルヨン)外務次官が、最近の南北離散家族再会延期後、南北関係にどのような立場を表明するかも注目される。
◆日本軍慰安婦めぐる韓日の神経戦=執権後初めて26日に国連総会で演説する日本の安倍晋三首相が女性の人権に関する立場を表明する予定で、韓国政府も正面から対抗するかどうか検討している。
産経新聞は安倍首相が戦争中の性暴行被害者を支援する国際基金に1億円を出す計画を明らかにする予定だと報じた。安倍首相の発言の程度によっては、尹炳世外交部長官も27日の演説で、日本軍慰安婦関連発言の程度を調節するとみられる。昨年も韓日中代表は国連を舞台に過去の歴史をめぐる論争を繰り広げている。
◆イスラエル-パレスチナ平和交渉進展か=昨年パレスチナは国連総会で国家に昇格した。パレスチナが国連傘下の国際刑事裁判所(ICC)加盟国になる資格を得たのだ。中東紛争の新たな火種が生じると、ケリー米国務長官は昨年夏、イスラエルを説得し、両国を交渉テーブルに座らせるのに成功した。
今回の総会期間中、オバマ大統領はパレスチナ自治政府のアッバス議長に会い、今月末にはイスラエルのネタニヤフ首相とも会談する予定だ。ネタニヤフ首相とアッバス議長が直接対面するかどうかも注目される。
◆シリア事態の解決法は=シリア政府が化学兵器を放棄するというロシアの仲裁で、米国・フランスなど西側の空襲が暫定中断した状態だ。今回の国連総会期間中に、安全保障理事会がシリア政府の化学兵器廃棄決議案を採択するかどうかが焦眉の関心事だ。
オバマ米大統領とプーチン露大統領が会って合意を引き出せるかどうかは未知数だ。米国はシリア政府の化学兵器廃棄にとどまらず、 アサド大統領の追放を望んでいる。しかしアサド政権の後援者であるロシアはシリア事態への介入を阻止するのに力を注いでいる。アサド政権が時間を稼ぎながら反乱軍の撃退に動けば、米国はまた空襲カードを持ち出す可能性が高い。
◆米国・イラン首脳、36年ぶり遭遇か=8月に当選したイランのロハニ大統領はアフマディネジャド前大統領とは違い、核問題に柔軟な立場を見せてきた。
ロハニ大統領は18日、米NBC放送のインタビューで、「核兵器をはじめとする大量破壊兵器を保有する考えはない」とし、米国と対話する用意があるという立場を公開的に明らかにした。さらにロハニ大統領はイラン最高宗教指導者のハメネイ師の支持を受けているとされ、期待を集めている。
24日に演説するオバマ大統領はイランの核問題を取り上げる予定だ。ロハニ大統領もこの日に演説する予定で、オバマ大統領の発言に予想外の提案をする可能性もあると、CNN放送が23日伝えた。一部では、2人が総会場で会う可能性も予想されている。両国首脳の会談は1977年のカーター大統領とパーレビ国王が最後だった。
これとは別にケリー米国務長官も今週中、欧州連合(EU)主宰で国連安保理常任理事国とドイツ・イランが参加するいわゆる「P5+1」会議で、イランのザリフ外相と会談する予定だ。
◆北朝鮮の核問題が突出=23日に国連総会出席のためニューヨークに向かったオバマ大統領専用機の中で、ローズ米大統領副補佐官(国家安全保障担当)が記者団に話した内容がきっかけになった。ローズ副補佐官はイランと北朝鮮の核問題に言及し、「北朝鮮はすでに核兵器を保有しているが、イランはまだ開発段階にあるため、対応方法も異なる」と述べた。開発段階のイランより、すでに核兵器を保有した北朝鮮の非核化がさらに難しくなるしかないという内心を表したのだ。
6カ国協議の再開に力を注いでいる中国としては、こうした米国の失言につけ込む可能性が高い。ただ、北朝鮮が非核化に向けた確実な事前措置を取るまで対話はしないというのが米国の確固たる立場であるため、神経戦が予想される。
ニューヨークを訪問中の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官も韓米、韓中、韓日外相会談で、北朝鮮の核問題を議論する予定だ。来月1日に演説する北朝鮮の朴吉淵(パク・ギルヨン)外務次官が、最近の南北離散家族再会延期後、南北関係にどのような立場を表明するかも注目される。
◆日本軍慰安婦めぐる韓日の神経戦=執権後初めて26日に国連総会で演説する日本の安倍晋三首相が女性の人権に関する立場を表明する予定で、韓国政府も正面から対抗するかどうか検討している。
産経新聞は安倍首相が戦争中の性暴行被害者を支援する国際基金に1億円を出す計画を明らかにする予定だと報じた。安倍首相の発言の程度によっては、尹炳世外交部長官も27日の演説で、日本軍慰安婦関連発言の程度を調節するとみられる。昨年も韓日中代表は国連を舞台に過去の歴史をめぐる論争を繰り広げている。
◆イスラエル-パレスチナ平和交渉進展か=昨年パレスチナは国連総会で国家に昇格した。パレスチナが国連傘下の国際刑事裁判所(ICC)加盟国になる資格を得たのだ。中東紛争の新たな火種が生じると、ケリー米国務長官は昨年夏、イスラエルを説得し、両国を交渉テーブルに座らせるのに成功した。
今回の総会期間中、オバマ大統領はパレスチナ自治政府のアッバス議長に会い、今月末にはイスラエルのネタニヤフ首相とも会談する予定だ。ネタニヤフ首相とアッバス議長が直接対面するかどうかも注目される。
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