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【コラム】観光韓国時代、トルハルバンの微笑

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

西帰浦市(ソギポシ)にあるトルハルバン。〔写真=東国(トングク)大学博物館〕チョン・ソングォン〕

素朴で親しみやすいトルハルバンの微笑は、済州島(チェジュド)のどこででも会える。まさに済州島の代表イメージだ。今は韓国を訪れる観光客が1000万人を超え、特に済州島は最近になってどんどんその数が増加している。この時、私たちは訪ねてくる外国人をより一層親切で温かい笑顔で迎えなければならない。それでこそ大韓民国が明るく見えて、訪れた人たちは心の扉を開くことができる。

済州島は三多・三無で有名だ。石、風、女が多く泥棒、乞食、門がないということだ。またユネスコ世界遺産で生物圏保全地域(2002)、世界自然遺産(2007)、世界ジオパーク(2010)に登録され、最近は世界7大自然景観にも選ばれた。済州島は漢拏山(ハルラサン)を中心に海で囲まれた天恵の観光地だ。天と地、山と海、そしてあらゆる歳月の波風を勝ち抜いたヒューマンストーリーがある。

玄武岩で作られたトルハルバンは村の守門将、守護神、境界石、道しるべ、悪い気勢をはね除ける機能、願いを祈る呪術的機能まで共にしている。ボクス、ウソクモクなど多様な名称があるが1971年に地方民俗資料2号に決まる時、子供たちが好んで呼んだ「トルハルバン(済州島の方言で“石のおじいさん”の意)」で登録された。原形47基が残っている。大きさや形は地域ごとに少しずつ差があるが、概して半円形の帽子をかぶって目は丸く浮き彫りになり、えりぐりも不格好に突き出している。両手の指を組んだ手をきちんと腹にあてて微笑を浮かべた姿、または左胸には右手、右胸には左手を添えた姿で謙虚で安らかな印象を与える。


世界的な国家ブランド評価の項目に観光が占めている比重は大きい。百聞は一見にしかずだと、その国を直接訪ねてみた時に体験する感じがイメージ評価にはとても客観的であるようだ。これからは観光韓国時代に心を尽くして魅力的で高品格なコンテンツにストーリーを加えて開発しなければならない。観光は経済的な収益性だけでなく、文化を伝える尖兵として韓国と世界が通じる架け橋の役割を果たすためだ。

イ・ベヨン元梨花(イファ)女子大学総長



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