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「韓国人が韓国市場に最も悲観的」(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

ゴールドマンサックスのエコノミスト、マーク・タン氏は「韓国の投資家は国内市場にもっと集中すべき」と話した。[写真=ゴールドマンサックス]

「新興国を売って韓国を買え」。世界的な投資銀行ゴールドマンサックスは先月30日、こうした内容の報告書を出した。

報告書を要約すると、こうだ。「韓国・中国・台湾を買え。堅調な輸出のため、先進国の景気回復の恩恵を受けるだろう。慢性的に経常収支赤字の新興国は危険だ。その間、赤字を外国人資本投資で埋めてきた。量的緩和の縮小で流動性が落ちれば持ちこたえるのが難しい」。

ゴールドマンサックスだけではない。米国のウォールストリートジャーナル(WSJ)と英フィナンシャルタイムズ(FT)も韓国経済に対して楽観的な見方を示している。こうした予想のため、今月に入ってKOSPI(韓国総合株価)は上昇した。11日には3カ月ぶりに2000を回復した。外国人は15営業日連続の買い越しだ。しかし個人投資家はまだ半信半疑だ。外国人が買い続ける間、個人は14営業日連続で売り越しとなった。


アジア新興国の危機について投資家に説明するため訪韓したゴールドマンサックスのマーク・タン東南アジア担当エコノミストに12日、ソウル汝矣島のコンラッドホテルで会い、韓国市場と新興国の金融危機に関する意見を聞いた。

タン氏はまず、「韓国市場に対しては韓国の人たちが最も悲観的」と語った。続いて「韓国はどの新興国より有利な位置にある。1年後KOSPIは2200まで上昇するだろう」と予想した。

以下は一問一答。

--先進国の景気が回復すれば韓国の輸出市場が良くなるというのは分かる、韓国経済の問題点は一つや二つでない。長期的に韓国市場は成長できるのか。

「(笑いながら)昨日も韓国のファンドマネジャーと話しながら感じたが、韓国市場に対して韓国人が最も悲観的だ。もちろん韓国も家計負債が深刻で、高齢化の問題もある。しかし市場とは相対的なものだ。新興国の構造的な問題と比較してみると、韓国は本当にプラスの要素が多い。単に経常収支の幅だけを見るのではなく、輸出市場の質を考える必要がある。韓国の輸出は先進国の比率が高いが、先進国の景気サイクルが回復局面に入った。当分はどの新興国より強みを見せるだろう。国内市場を一歩離れて見るのがよい」

--1800程度だったKOSPIが短期間に2000まで上がった。個人投資家はいつ投資すべきか迷っている。もう投資は遅いのか。

「そうではない。ゴールドマンサックスは12カ月後のKOSPIの適正水準を2200と予想している。まだ投資する価値がある」

--韓国では今年上半期、ブラジル・トルコなど新興国の通貨価値がさらに落ちると予想する金融専門家が多かった。該当国の国債などに投資した個人投資家の損失がかなり出ている。巨大資本の流れに追いつけず、いつも個人投資家が損をしている状況だ。

「(困難した表情を見せながら)同意できない。個人投資家だけでなく、機関投資家も新興国の景気低迷でかなり損失を出した。投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和早期撤回にあまりにも驚いたし、そのために起こりうる資本流出の可能性にあらかじめ対応できなかったためだと考える」

--アジア新興国の危機はどの程度か。1997年のアジア危機と比較して説明してほしい。

「全般的に97年の通貨危機ほど深刻な状況ではない。国によって差が大きい。経常収支が悪化する国から資本が急速に抜けている。インドネシア・タイ・マレーシアのような国が代表例だ」(中央SUNDAY第340号)



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