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【コラム】ソウル市、整形手術をあおるのか(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
けさ、私のフェイスブックにおもしろい書き込みがあった。普通の自分撮り写真や、パウロ・コエーリョが話したという「心を動かす」引用句をしのぐ内容だ。ソウルのあるバスの中に掲げられた某整形外科の広告写真だ。ソウル、特に江南(カンナム)を経由する公共交通では整形外科の広告を簡単に見ることができる。地下鉄3号線はその量が圧倒的だ。だが、フェイスブックに上げられたこの広告の内容は衝撃的だった。太極模様の横に「大韓民国で就職する」という文字が大見出しで載せられていた。その下には整形外科の広告によく登場する女性の目・鼻・お尻の手術前後の写真があった。

その広告が韓国社会と女性の地位に対し語りかけるものは何か? その広告を掲載した整形外科医師は自国に対してどんな考えを持っているのだろうか? その広告は韓国社会の現在を反映する。私が勤めた韓国の大小の企業は採用過程で容貌をある程度まで判断基準とした。女性を採用する時はさらにそうだった。世界のどの国でもそうすると思うが、韓国ではそうした傾向がとても強いようだ。その広告はそうした基準を強化させ正当化までする。

その広告は語る。「君が就職するためにいましなければならないのはまさにこの手術だ」と。あなたが運良く採用をする側にいると仮定しよう。この広告はあなたに女性採用時に彼女の顔だけでなくお尻の形まで考慮対象に入れても全くおかしくないというメッセージを与える。現在の韓国で出世するのは心理的にとても疲れ苦しいことだ。このような広告は状況をさらに悪化させるだけだ。経済的観点から見た時に能力が補償を受けるシステムを構築するのが常識に合致するものだ。それなのに私たちは女性求職者の微笑と歩き方に、より大きな価値を置く世界を作っている。整形外科の観点から見ようとするならこの広告は全く頭を使う必要がなかった広告だろう。恐れを誘発するのは強力な動機付与の方法だからだ。

【コラム】ソウル市、整形手術をあおるのか(2)

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