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ラッパーVSパンソリ歌い手…ヒップホップと国楽の「異種格闘技」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

第1回「レッドブル・レッドパンソリ」ベスト16戦でチョ・タジョン氏がラッパーのペ・ジュンヒ氏をパンソリで攻撃している。チョ氏は漢陽(ハンヤン)大学で音楽劇と歌演技を専攻している。“可愛い子ちゃん”ソングまで歌って熱狂的な反応を引き出した彼女は準々決勝では「私は本来パンソリ専攻ではなく、できません」と言ってパンソリの代わりにラップを歌って脱落した。(写真=レッドブル)

音楽分野は、とにかくバトルが多い。ヒップホップのラップバトル、エレクトロニックDJバトル、バンドもバトルでデビュー準備中の練習生同士でも実力対決を行う。どんな対決でも同じ種目の選手同士で対抗するのは基本だ。

ところが、こうした原則からはずれた異色バトルが行われた。13日夜、ソウル西橋洞(ソギョドン)の弘大(ホンデ)Vホールで開かれた「レッドブル・ラップパンソリ」大会では、大学生の歌い手とラッパーが1対1方式で対決した。バトル自体が成立できるかさえ分からない予測不可能な現場に行ってきた。

妻が国楽人というラッパーのキム・ジンピョ氏が司会を担当し、ベスト16戦から行った。ラッパー8人、棄権者1人を除くパンソリの歌い手7人が舞台に上がった。すべて男性だけのラッパーとは違ってパンソリの歌い手は男性3人、女性4人だった。


進行のやり方もフュージョンだった。観覧客が入場する時にもらった小袋を投げつけて舞台のバックを破ると詩題が降りてきた。ベスト16の詩題は「夢、音楽、翼」。

出演者はヒップホップの伴奏に合わせてそれぞれ1分間ずつ、反対に国楽の伴奏に合わせてそれぞれ1分間ずつ即興的に詩題に合うパンソリとラップを演じなければならなかった。

青い礼服に冠をかぶったパンソリ歌い手イ・ジョンウォン氏がトップバッターだった。ヒップホップ音楽にパンソリが可能なのかという疑問は、初戦で一気に解けた。「さあ、音楽というのは何か…」で話し始めたイ氏は、ヒップホップのリズムに合うよう声をのせて正確に1分間公演した。ラッパーのファン・サンヨン氏はヒップホップの伴奏ではうまかったが国楽の伴奏に変わるとリズムに乗れず、さまよった挙句、「I’m down(私が負けた)」という言葉でバトルを終えた。

観客の文字投票の結果、パンソリ歌い手の勝利が確定した。その次に対決したラッパーのハン・ジョンホ氏は、うまく韻を踏んだラップで勝利をおさめた。対戦した歌い手のシン・ドンジェ氏は、ラッパーに「ディス(けなすこと)」をしむけられると国楽伴奏の2回目ラウンドでかえって停滞した。

バトルとディスになじんでいるラッパーはどうしても攻撃的になった。歌い手はこれに萎縮したりしていたが、激しく反撃もした。チョ・タジョン氏は「パンソリもラップビートに合っていて、君だけがうまいわけじゃない。君は二十歳?私は三十歳!それでも可愛い子ちゃん、可愛い子ちゃん」などと踊って歌って400人余りの観客の反応を勝ち取った。「ダイエットでもしろよ」「君は豚」など容貌を卑下する攻撃を受けた歌い手イ・スンミンさんは「私がやせていたら、あんたたち(観客)が好きになるっていうの?」などと応酬し、暴言を浴びせる相手にはどろっとしたパンソリトーンで暴言を返していた。



ラッパーVSパンソリ歌い手…ヒップホップと国楽の「異種格闘技」(2)

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