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ジョブズの魂離れたか…iPhone5S・5Cにメディアら失望感(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「ジョブズの魂が新しいiPhoneと共にアップルから抜け出た」(USAトトゥデイ)、「アップルの新製品は市場の先導者から模倣者に変身した」(ブルームバーグ)。

アップルの創業者であり精神的な支えでもあったスティーブ・ジョブズ氏が死去してから約2年。ジョブズ氏のカリスマ性がなくなった席は後任のティム・クック最高経営責任者(CEO)の実利主義が埋めている。だがジョブズ氏の痕跡が予想以上に早く消されながら、革新のアイコンと呼ばれたアップルの輝きが失われていく雰囲気だ。アップルが10日(米国時間)、意欲的に公開した新しいスマートフォン「iPhone5S」(上位機種版)と「iPhone5C」(廉価版)に対する主な海外メディアの評価がそうだ。新しいというにはきまり悪いラインナップの上に、あいまいに普及型スマートフォン市場に進出してきて失望的だという反応が主だ。

◆「創造性ない」クックCEOのリーダーシップ袋叩き


米国日刊紙USAトゥデイは11日、オンライン版にアナリストのダグラス・マッキンタイアー氏のコラムを載せた。彼は「アップル本社の壁からジョブズの写真をはずしてしまっても良いようだ」として失望感を露骨に表わした。マッキンタイアー氏は「今回の製品はこれまでよりも大して向上していない」として「これはジョブズ氏が残した製品開発計画が消え尽くしたことを示すもの」と診断した。

ブルームバーグもやはり「アップルは競争が激しくなったスマートフォン市場で模倣者に変身した」として「昨年リリースしたiPhone5を多様な色のプラスチックケースで再包装した」と低い評価をした。他のメディアも、アップルが中国などの新興市場を攻略するために出した5Cが安い価格ではない点を浮き彫りにして、新しい需要を引き込めるか半信半疑だとした。

ウォール街の投資家の反応も冷たかった。10日に2%程度下落したアップルの株価は新製品への反応が本格的に出てきた11日に5%も急落し、2日で時価総額は350億ドルほど減った。株価は467.71ドルと1年前の3分の2水準に落ち込んだ。

◆秘密主義崩れ、サプライズ効果なく

投資意見もやはり一緒に下方修正された。UBSはアップルに対する投資判断を「買い」から「中立」に引き下げて、目標株価も1株あたり560ドルから520ドルに下げた。クレディ・スイス、バンクオブアメリカ(BoA)、メリルリンチなども投資判断を「中立」に引き下げた。クレディ・スイスは報告書を通じて「あいまいな価格で2種類の新製品を同時に発売し、売り上げにも否定的な影響を与えるだろう」と見通した。アップルは2002年にipod、2007年にiPhone、2010年にiPadを発売しながら市場を先導してきた。全て従来には思いもしなかった「市場破壊型」の革新製品だ。以後アップルは、アップルストアで連結される独自の生態系を構築して成長を重ねた。だがジョブズ氏の死去後は以前の地位を取り戻すことが難しくなっている。

スマートフォン市場ではサムスンに追い越されて久しく、タブレットPCの世界市場占有率も他の競争企業との間隙が狭まり続けている。次世代革新製品として注目される腕時計形の新型端末「スマートウォッチ」の発売も遅れている。その間にサムスン・ソニー・グーグル・クアルコムなどの後発走者が先に関連製品を公開した。

このようにアップルの創造性が発揮されていないという指摘があふれる中でクックCEOのリーダーシップも袋叩きにあっている。大概は前CEOのジョブズ氏と比較して「存在感がない」との批判だ。クック氏は体系的で几帳面なスタイルのCEOだ。徹底して収益性を追及し、データに基づいて主な経営意思を決める。血の気が多く独断的だったが人を引き込む情熱と強力なカリスマ性を発揮したジョブズ氏とは差がある。

ワシントンポストのインターネット版は新しいiPhone発表の場ではいわゆる「サプライズショー」がなかったという点を根拠に、クック氏がジョブズ氏とアップルの伝統を継承できなかったと指摘した。実際、アップルの新製品プレゼンテーションの“白眉”は、徹底した秘密主義だった。ジョブズ時代は新製品についての“核心情報”は終盤まで機密セキュリティーが守られ、おかげで製品が公開される時のサプライズ効果は最大化された。



ジョブズの魂離れたか…iPhone5S・5Cにメディアら失望感(2)

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