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南北のどちらでも適応できず…再脱北後に送還され韓国で起訴

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2度にわたり脱北したあげくに中国公安に捕まり韓国で送還されたキム・グァンホ氏が国家保安法違反容疑で裁判に送られた。ソウル中央地検は11日、北朝鮮に密入国して国家機密を漏洩し北朝鮮を称賛した容疑(国家保安法上の潜入・脱出、称揚・鼓舞など)でキム氏を拘束起訴したと明らかにした。キム氏は中国が北朝鮮の送還要求を拒否し初めて韓国に送った韓国籍を持つ脱北者だ。検察関係者は、「最初は脱北者だったが韓国籍を持って北朝鮮に密入国しており処罰対象になる」と話した。

キム氏は2009年8月に同居する女性とともに豆満江(トゥマンガン)を渡った。ラオスとタイを経て同年11月に韓国に来た。翌年5月にこの女性と結婚し、昨年3月には娘が生まれた。楽しく暮らしていたキム氏に北朝鮮からの脱出を手助けしたブローカーが、脱北費用100万ウォンの返済を求め訴訟を起こした。キム氏は敗訴し、賃貸住宅の保証金まで差し押さえられた。韓国に対する失望と不満が大きくなったころ、テレビで脱北者が北朝鮮で記者会見を行い、歓迎の中で家族と会う場面を見た。キム氏は昨年10月に家族とともに中国・延吉行の飛行機に乗り込んだ。その後瀋陽の北朝鮮領事館を通じ同年11月に北朝鮮へ密入国した。キム氏は2カ月にわたる北朝鮮国家安全保衛部の調査で、▽国家情報院の合同尋問調査内容▽合同尋問センターやハナ院の位置と構造、生活▽脱北者23人の身元などを詳細に打ち明けた。

今年1月には朝鮮労働党が主催した記者会見に妻とともに参加した。キム氏は会見で韓国に対し、「詐欺とごまかし、権謀術数が大手を振るう険悪な社会だ。住民を強制的に導いている」と非難した。


だが、キム氏は北朝鮮でも適応できなかった。公安当局関係者は、「北朝鮮の実状が依然として厳しく、韓国を批判する宣伝道具として活用されることに耐えられなかった」と話した。

キム氏は結局6月に家族とともに北朝鮮を再脱北し中国公安に捕まった。中国公安はキム氏家族の処理問題をめぐり長時間検討したが、先月13日に韓国に送還した。キム氏は空港で逮捕され国家情報院に拘束された。





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