「投票289人のうち賛成258票、反対14票、棄権11票、無効6票で可決されたことを宣言します」。4日午後4時25分、国会本会議場。姜昌熙(カン・チャンヒ)国会議長が李石基(イ・ソッキ)統合進歩党議員の逮捕同意案に対する無記名投票の結果を発表した。
本会議場は静寂に包まれた。李議員は議席で険しい表情になった。続いて閉会を知らせる議事棒をたたく音が響くと、議員は引き潮のように去っていった。統合進歩党の金在ヨン(キム・ジェヨン)議員、金美希(キム・ミヒ)議員、金先東(キム・ソンドン)、李相奎(イ・サンギュ)議員は本会議場の壇上の前に出て、「内乱陰謀操作の国家情報院を追放」と書かれた紙を広げて抗議したが、議員は背を向けた。昨年4月11日の総選挙でバッジをつけて以来、従北批判が絶えなかった李石基議員と統合進歩党が政治的に孤立する瞬間だった。
歴代国会で逮捕同意案が可決されたのはこの日が12回目となる。しかし内乱陰謀容疑をめぐる表決は今回が初めてだ。国会で初めて“従北”に追放決定を出したという意味が込められた表決だった。
統合進歩党の議席(6議席)を勘案すると、棄権・無効を含む「事実上の反対票」(31票)が予想より多かったという指摘もあるが、与野党の合意で258票という圧倒的賛成の結論を導き出したというのは意味があるという評価を受けている。
昨年9月に無所属の玄永姫(ヒョン・ヨンヒ)議員に対する逮捕同意案表決時は266人が表決し、200票の賛成で処理された。当時に比べると賛成率が高かった。セヌリ党はもちろん、民主党、正義党がすべて党論として逮捕同意案に賛成したことによる結果だ。
表決に先立ちNL(民族解放)系列運動圏出身の河泰慶(ハ・テギョン)セヌリ党議員はこのような要旨の発言をした。「韓国は産業化勢力と民主化勢力の両軸で前進してきた。しかし民主化勢力の影には北と協力して大韓民国を征服しようという地下革命勢力が民主革命党という名前で、一心会、旺載山、中部革命団という名前で常に存在してきた。今日、その最後の影が剥がれる瞬間だ」。
李議員は強く反発した。李議員は発言で、「わずか数カ月経てば無罪判決で終わってしまう内乱陰謀操作に国会が同調すれば、それは歴史の過ち」とし「しばらく私を閉じ込めることはできるだろうが、自主と平和に進む私たちの民族の足を止めることはできない。国家情報院こそが歴史の犯罪者だ」と主張した。
しかしこうした声は響かなかった。表決、開票と続く約20分間、本会議場の右隅に座っていた李議員に話しかける人はいなかった。李議員の発言の約30分後に表決を終え、本会議場から出た民主党の柳寅泰(ユ・インテ)議員は「国家情報院は問題だが、会合での発言内容が事実なら国会にいてはいけない人だ」と述べた。
しかし本会議場の外側では“李石基”はまだ生きていた。この日、国会の周辺では統合進歩党の党員約200人が午前から国会本館前の階段で逮捕同意案処理に抗議するデモを開いた。午後2時50分ごろ李石基議員をはじめとする統合進歩党議員が本会議場に入場するため本館ロタンダホールに現れると、党員は李議員に「頑張ってください」と叫び、セヌリ党・民主党議員には野次を飛ばした。
李正姫(イ・ジョンヒ)代表は民主党と正義党に向けて「韓国戦争(1950-53)が始まると、自分たちだけが避難して漢江(ハンガン)の橋を爆破し、ソウル市民を水葬させた李承晩(イ・スンマン)政権と追従者を思い出させる」と非難した。
逮捕同意案が可決された後、李議員が国会本館の階段に出てくると、すぐに統合進歩党側の1人は「行く道は険しくとも笑いながら行こう」と叫んだ。北朝鮮の「苦難の行軍」時期の1990年代後半、金正日(キム・ジョンイル)総書記が述べた言葉だ。
李議員は「韓国の民主主義が死んでいく。維新復活ではなく国家情報院共和国、女王統治が予想される。私は明日の正義が勝利すると信じる」と主張した。また「堂々と戦い抜く」と語った。
本会議場は静寂に包まれた。李議員は議席で険しい表情になった。続いて閉会を知らせる議事棒をたたく音が響くと、議員は引き潮のように去っていった。統合進歩党の金在ヨン(キム・ジェヨン)議員、金美希(キム・ミヒ)議員、金先東(キム・ソンドン)、李相奎(イ・サンギュ)議員は本会議場の壇上の前に出て、「内乱陰謀操作の国家情報院を追放」と書かれた紙を広げて抗議したが、議員は背を向けた。昨年4月11日の総選挙でバッジをつけて以来、従北批判が絶えなかった李石基議員と統合進歩党が政治的に孤立する瞬間だった。
歴代国会で逮捕同意案が可決されたのはこの日が12回目となる。しかし内乱陰謀容疑をめぐる表決は今回が初めてだ。国会で初めて“従北”に追放決定を出したという意味が込められた表決だった。
統合進歩党の議席(6議席)を勘案すると、棄権・無効を含む「事実上の反対票」(31票)が予想より多かったという指摘もあるが、与野党の合意で258票という圧倒的賛成の結論を導き出したというのは意味があるという評価を受けている。
昨年9月に無所属の玄永姫(ヒョン・ヨンヒ)議員に対する逮捕同意案表決時は266人が表決し、200票の賛成で処理された。当時に比べると賛成率が高かった。セヌリ党はもちろん、民主党、正義党がすべて党論として逮捕同意案に賛成したことによる結果だ。
表決に先立ちNL(民族解放)系列運動圏出身の河泰慶(ハ・テギョン)セヌリ党議員はこのような要旨の発言をした。「韓国は産業化勢力と民主化勢力の両軸で前進してきた。しかし民主化勢力の影には北と協力して大韓民国を征服しようという地下革命勢力が民主革命党という名前で、一心会、旺載山、中部革命団という名前で常に存在してきた。今日、その最後の影が剥がれる瞬間だ」。
李議員は強く反発した。李議員は発言で、「わずか数カ月経てば無罪判決で終わってしまう内乱陰謀操作に国会が同調すれば、それは歴史の過ち」とし「しばらく私を閉じ込めることはできるだろうが、自主と平和に進む私たちの民族の足を止めることはできない。国家情報院こそが歴史の犯罪者だ」と主張した。
しかしこうした声は響かなかった。表決、開票と続く約20分間、本会議場の右隅に座っていた李議員に話しかける人はいなかった。李議員の発言の約30分後に表決を終え、本会議場から出た民主党の柳寅泰(ユ・インテ)議員は「国家情報院は問題だが、会合での発言内容が事実なら国会にいてはいけない人だ」と述べた。
しかし本会議場の外側では“李石基”はまだ生きていた。この日、国会の周辺では統合進歩党の党員約200人が午前から国会本館前の階段で逮捕同意案処理に抗議するデモを開いた。午後2時50分ごろ李石基議員をはじめとする統合進歩党議員が本会議場に入場するため本館ロタンダホールに現れると、党員は李議員に「頑張ってください」と叫び、セヌリ党・民主党議員には野次を飛ばした。
李正姫(イ・ジョンヒ)代表は民主党と正義党に向けて「韓国戦争(1950-53)が始まると、自分たちだけが避難して漢江(ハンガン)の橋を爆破し、ソウル市民を水葬させた李承晩(イ・スンマン)政権と追従者を思い出させる」と非難した。
逮捕同意案が可決された後、李議員が国会本館の階段に出てくると、すぐに統合進歩党側の1人は「行く道は険しくとも笑いながら行こう」と叫んだ。北朝鮮の「苦難の行軍」時期の1990年代後半、金正日(キム・ジョンイル)総書記が述べた言葉だ。
李議員は「韓国の民主主義が死んでいく。維新復活ではなく国家情報院共和国、女王統治が予想される。私は明日の正義が勝利すると信じる」と主張した。また「堂々と戦い抜く」と語った。
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