北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第１書記が西海（ソヘ、黄海）最前方の長在島・茂島防御隊を訪問したと、朝鮮中央通信が３日報じた。この部隊は金正恩が３月に「敵陣を刈り取れ」と指示したところで、茂島には２０１０年１１月の延坪島（ヨンピョンド）砲撃の主力部隊が駐屯している。

朝鮮中央通信は金正恩が軍人の住宅に寄り「見れば見るほどすべてのものが気に入る」と述べたと伝えたが、韓国非難発言があったかどうかは明らかにしなかった。崔竜海（チェ・ヨンヘ）軍総政治局長と李永吉（リ・ヨンギル）総参謀長、張正男（チャン・ジョンナム）人民武力部長ら軍幹部が随行した。

専門家の間では、「開城（ケソン）工業団地再開の合意など最近の対南融和の雰囲気を反映した」「韓国側が呼応しない場合、また緊張局面に向かう可能性があることを見せて圧力を加えようという意図」など、相反する観測も出ている。