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【コラム】「あなたはどちら側なのか」=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「あなたはどちら側なのか?」「敵なのか同志なのか?」このような質問を強要されたり、強要されると感じたりする時、私は悲しくなる。気持ち悪くて不快だ。両側の組に分けて、こちらなのか、あちらなのかを尋ねる質問に返事をしなければならない苦しさに、時にはあきれ返る。良心や思想の検証を受けるような忌わしい気持ちを越えて、知性や知能が侮辱される凄惨な気さえする。思想と良心の自由が憲法的な価値として保障された民主主義国家で、良心の告白を強要されるというのは話にならない。韓国哨戒艦「天安」事件を見ながら感じたことだ。

韓国政府が昨日国会に提出した逮捕同意案で指摘された内容のとおりならば、李石基(イ・ソッキ、統合進歩党国会議員)は明らかな“赤”だ。弁解の余地のない、骨の髄から従北主義者だ。北朝鮮の主張をオウムのようにまねて、語り口まで北朝鮮をまねた。そうした者が法の盲点を利用して堂々と金バッチをつけて国会議員として活動してきたという事実自体が言語道断だ。彼を保護して弁護する大韓民国の国民はほとんどいないだろう。彼は定められた法により審判を受けて応分の罰を受けなければならない。ここまでは異論の余地がない問題だ。こちらなのか、あちらなのかを悩む必要もない問題だ。

だが国家情報院と検察が、彼と彼に追従する何人かに適用した内乱陰謀容疑になると話が変わる。彼らの対話の中に登場する極めて低レベルな主張を根拠に、彼らを果たして国家の転覆と変乱を試みた極悪非道な反逆分子と見ることができるかどうかについては意見が交錯する。現実性および実現の可能性とはあまりにもかけ離れた荒唐無けいな話だからだ。大統領選挙の介入論争で国家情報院の改革が話題として台頭している状況で、内乱陰謀という超大型公安事件が起きた点に注目する人々もいる。国家情報院の存在理由を大衆に刻印させることで改革の刃を避けようとする意図があるのではないかということだ。だとしても国家情報院に疑いの刃を差し出すことは難しくなっている。李石基とその一党が犯した犯罪容疑があまりにも明明白白なためだ。


国家情報院の意図に疑いを持っても、手放しで問題を提起することが難しいこの状況は、こちらとあちらの間で選択を強要されるような困惑した状況かもしれない。こういう時は慎重さが最善だ。鶏に餌を与えるように公安当局が投げかける枝葉の情報に誘惑されてはいけない。不純な意図にもてあそばれる可能性を警戒しなければならない。最大限、冷静さを維持しなければならない。時間がかかっても司法府を信じて裁判所の判断を待つほかはない。



【コラム】「あなたはどちら側なのか」=韓国(2)

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