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<KTX衝突事故>待避呼びかける放送だけで誘導する職員はいなかった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
事故が起きた大邱(テグ)駅は1日午後1時ごろにひとまず復旧した。事故列車を移動し、曲がった線路を直した。当初コレール(鉄道公社)が発表したこの日午前3時より10時間遅れたものだった。

だが、列車運行はこの日午後遅くまで完全に正常化することができなかった。ソウルから出発する列車は時間に合わせ出発したが、釜山(プサン)からソウルに向かう列車は大邱駅を徐行で通過するなどの理由でソウル到着が遅れた。KTXは平均20分、セマウル号とムグンファ号は50分ほどソウル駅到着が遅れた。

大邱駅は終日列車が止まらず通過した。コレールは「大邱駅を通ることはできるが、動力装置などを点検しなければならず停車するのは不可能だ。2日午前にも停車が可能になるだろう」と明らかにした。


復旧が遅れただけでなく前日の事故直後の大邱駅の対応もまた乗客の安全をしっかり確認していないという批判を受けている。最初の衝突事故が起きると、すぐに待避を呼びかける車内放送があった。しかし、線路の右側と左側のどちらに下りれば安全なのかは知らされなかった。事故列車に乗っていた女性は、「安全に待避するよう誘導する職員も見られなかった」と話した。

事故直後、ソウルや釜山など主要駅では列車が遅れるという案内がしっかりとされていなかった。自動券売機には、「遅延出発は払い戻しに手数料がかかる」という内容のメッセージが表示され、これを確認すると切符を買うことができた。このような形で切符を買った乗客は、後に事故のニュースを知り、「事故後に切符を買ったのに払い戻しに手数料を取るのか」と抗議する光景が見られた。コレール側は、「事故発生後2時間ほど情報がうまく伝わらず起きたこと」と釈明した。実際にはKTXで20分以上、セマウル・ムグンファ号で40分以上の列車遅延時には、乗車をあきらめれば料金全額の払い戻しを受けられ、遅延時間により最大50%まで追加補償金を受けることができる。コレールは遅れた列車を利用した乗客には払い戻しせず補償金だけ現金で渡したり、次の列車を利用する際に補償金の2倍相当の料金割引を提供する。遅延事故後1年以内に全国すべての駅で補償金受領または料金割引が可能だ。

だが、今回の事故によって個人業務が遅れたり、他の交通手段を利用することで発生した追加負担は補償を受けるのが難しいものとみられる。コレール側は「被害額算定が容易ではない問題のため補償は難しそうだ」と話した。





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