また人災だった。先月31日に大邱(テグ)駅で起きたKTXとムグンファ号の3重衝突事故の話だ。機関士に出発を無線で通知する旅客専務が停止信号をしっかり確認していなかったことが明らかになった。国土交通部とコレール(鉄道公社)が事故原因と経緯を調査した暫定結果だ。ここに機関士と大邱駅管制センターが出発関連の行動規則を順守していなかった可能性も提起されている状況だ。
事故は8月31日午前7時14分に起きた。停車した釜山(プサン)発ソウル行きムグンファ1204号が「出発するな」という赤信号が示されていた状態でプラットホームを離れた。釜山からソウルに向かうKTX4012号が大邱駅を通過するため進入した時だった。KTXが走った通過線とムグンファ号がいた停車線が合流する地点で両列車が衝突した。ムグンファ号はKTXの9号車に突っ込んだ。この事故でKTX2~9号車とムグンファ号が脱線した。2本の列車がお互いを発見して減速したため大きな人命被害はなかった。
1分後の午前7時15分。今度はソウル発釜山行KTX101号が駅に進入した。脱線したKTXと車両側面同士が接触しKTX101号の18号車1両が脱線した。当時3本の列車には乗客1366人が乗っていた。だが速度が速くなく4人が負傷するのにとどまった。しかし最初の衝突でKTXがもう少し大きく脱線していれば後から進入してきた釜山行きKTXと正面衝突することになり大きな人命被害は避けられない状況だった。
この日の事故でKTXの車両9両が破損した。列車の運行は翌日の1日午後1時ごろに復旧した。このため全国各地の京釜(キョンブ)線利用客が他の交通手段を探したり遅れた列車を待たされるなどの不便を味わった。コレールは管理責任などを問い大邱本部長と大邱駅長ら8人を1日付で職位解除した。
◇停止信号無視=事故の直接原因は大邱駅に止まっていたムグンファ号が停止信号が出ているのに出発したことだ。本来の列車出発規定はこうだ。乗客がすべて乗車すると信号機が出発指示を示す青信号に変わったことを旅客専務が確認した後、機関士に無線で知らせる。すると機関士が駅の管制センターにこれを知らせ承認を得て出発する。
しかしこの日ムグンファ号は信号機が赤信号だったのに出発した。これと関連して、該当列車の旅客専務は国土交通部の調査で、「信号をしっかり確認しないで機関士に出発を知らせた」と述べた。ムグンファ号の機関士は「なぜ信号を守らなかったのか」という記者の質問に「話す言葉がない」と述べた。
「KTXとムグンファ号の出発順序が突然変わったために混乱し事故が起きた」という指摘もある。実際この日の事故時間にはKTXが通過するのに先立ちムグンファ号が出発することになっていた。しかし事故の5分前に順番を変えるようコレール管制センターが大邱駅に通知した。ところが大邱駅はこれを旅客専務に伝えず、当然ムグンファ号が先に出発すると思った旅客専務は信号確認をおろそかにしたまま出発サインを送ったということだ。これと関連し国土交通部の調査で大邱駅の担当者は、「順番が変わった事実を旅客専務に伝えた」とし、旅客専務は「聞いていない」と異なる証言をしている。
大邱駅の信号機の位置が混乱を与えたという指摘もある。停車したムグンファ号が見る信号機と通過するKTX用の信号機は7~8メートルしか離れていない。このため旅客専務と機関士がうっかり青信号がついていたKTX用信号機を見て出発したという推測だ。 大邱駅では2008年にも別の信号と勘違いした貨物列車がムグンファ号と追突したことがある。
旅客専務から出発通知を受けたムグンファ号の機関士が管制センターに報告して出発許可を受ける手続きを省略した可能性も指摘されている。原則通り管制室に出発の可否を尋ねていれば制止できたという話だ。これと関連しある機関士は、「旅客専務から通知を受けると管制センターに知らせず機関士が肉眼で信号を確認した後で出発するのが通例だ」と明らかにした。
啓明(ケミョン)大学のパク・ヨンジン教授(交通工学)は、「まずは列車運行者らが規定を徹底的に守るようにすることが必要だ。これに加え停止信号時は通過列車と停止列車の線路が完全に分離するようにしてこそ事故再発を防げる」と話した。
事故は8月31日午前7時14分に起きた。停車した釜山(プサン)発ソウル行きムグンファ1204号が「出発するな」という赤信号が示されていた状態でプラットホームを離れた。釜山からソウルに向かうKTX4012号が大邱駅を通過するため進入した時だった。KTXが走った通過線とムグンファ号がいた停車線が合流する地点で両列車が衝突した。ムグンファ号はKTXの9号車に突っ込んだ。この事故でKTX2~9号車とムグンファ号が脱線した。2本の列車がお互いを発見して減速したため大きな人命被害はなかった。
1分後の午前7時15分。今度はソウル発釜山行KTX101号が駅に進入した。脱線したKTXと車両側面同士が接触しKTX101号の18号車1両が脱線した。当時3本の列車には乗客1366人が乗っていた。だが速度が速くなく4人が負傷するのにとどまった。しかし最初の衝突でKTXがもう少し大きく脱線していれば後から進入してきた釜山行きKTXと正面衝突することになり大きな人命被害は避けられない状況だった。
この日の事故でKTXの車両9両が破損した。列車の運行は翌日の1日午後1時ごろに復旧した。このため全国各地の京釜(キョンブ)線利用客が他の交通手段を探したり遅れた列車を待たされるなどの不便を味わった。コレールは管理責任などを問い大邱本部長と大邱駅長ら8人を1日付で職位解除した。
◇停止信号無視=事故の直接原因は大邱駅に止まっていたムグンファ号が停止信号が出ているのに出発したことだ。本来の列車出発規定はこうだ。乗客がすべて乗車すると信号機が出発指示を示す青信号に変わったことを旅客専務が確認した後、機関士に無線で知らせる。すると機関士が駅の管制センターにこれを知らせ承認を得て出発する。
しかしこの日ムグンファ号は信号機が赤信号だったのに出発した。これと関連して、該当列車の旅客専務は国土交通部の調査で、「信号をしっかり確認しないで機関士に出発を知らせた」と述べた。ムグンファ号の機関士は「なぜ信号を守らなかったのか」という記者の質問に「話す言葉がない」と述べた。
「KTXとムグンファ号の出発順序が突然変わったために混乱し事故が起きた」という指摘もある。実際この日の事故時間にはKTXが通過するのに先立ちムグンファ号が出発することになっていた。しかし事故の5分前に順番を変えるようコレール管制センターが大邱駅に通知した。ところが大邱駅はこれを旅客専務に伝えず、当然ムグンファ号が先に出発すると思った旅客専務は信号確認をおろそかにしたまま出発サインを送ったということだ。これと関連し国土交通部の調査で大邱駅の担当者は、「順番が変わった事実を旅客専務に伝えた」とし、旅客専務は「聞いていない」と異なる証言をしている。
大邱駅の信号機の位置が混乱を与えたという指摘もある。停車したムグンファ号が見る信号機と通過するKTX用の信号機は7~8メートルしか離れていない。このため旅客専務と機関士がうっかり青信号がついていたKTX用信号機を見て出発したという推測だ。 大邱駅では2008年にも別の信号と勘違いした貨物列車がムグンファ号と追突したことがある。
旅客専務から出発通知を受けたムグンファ号の機関士が管制センターに報告して出発許可を受ける手続きを省略した可能性も指摘されている。原則通り管制室に出発の可否を尋ねていれば制止できたという話だ。これと関連しある機関士は、「旅客専務から通知を受けると管制センターに知らせず機関士が肉眼で信号を確認した後で出発するのが通例だ」と明らかにした。
啓明(ケミョン)大学のパク・ヨンジン教授(交通工学)は、「まずは列車運行者らが規定を徹底的に守るようにすることが必要だ。これに加え停止信号時は通過列車と停止列車の線路が完全に分離するようにしてこそ事故再発を防げる」と話した。
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