長谷部誠
独ブンデスリーガに詳しいある関係者は31日、「ヴォルフスブルクの主力争いで劣勢となった長谷部のニュルンベルク移籍が近づいている。ヴォルフスブルクは当初、長谷部の移籍に反対したが、選手の意志が強かった。両球団間の細部事項だけが残っていて、大きな変数がない限り移籍は実現する」と伝えた。
07年に日本Jリーグの浦和レッズからヴォルフスブルクに移籍した長谷部は、6シーズンで158試合(6得点)に出場し、主力MFとして活躍した。しかしヴォルフスブルクのへッキング監督は今季、3人の中央FMに、アウクスブルクから復帰した具滋哲、バイエルン・ミュンヘンから獲得したグスタボ、エースのジエゴを起用している。長谷部はポラクやメドイェヴィッチなど国家代表レベルの選手が並ぶMFのポジション争いで完全に押し出された。長谷部は守備型MFではなく、右フルバックバックアップ要員に分類されるという屈辱も味わった。
ヴォルフスブルクとの契約期間が2014年6月までの長谷部は、球団の首脳部と何度か面談し、自分を必要とするニュルンベルクへの移籍を要請した。ヴォルフスブルクは当初移籍に反対したが、選手の意志が強かったため、心を変えたという。
2014年ブラジルワールドカップ(W杯)まで残り10カ月の時点で長谷部は突破口を開いた。ニュルンベルクで清武弘嗣のチームメートとして新たにスタートすると予想される。Aマッチ70試合出場の長谷部は、9月6日のグアテマラ戦、10日のガーナ戦の日本代表メンバーに選ばれている。
この記事を読んで…