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<野球>知日派の宣銅烈が見た韓日本塁打の差 「韓国の打者は弱点が…」

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

宣銅烈(ソン・ドンヨル)起亜タイガース監督(50)

韓国プロ野球の大砲不在は昨今のことではない。サムスンの李承ヨプ(イ・スンヨプ)が56本塁打をマークした03年以降、本塁打王の本数は緩やかな減少傾向または停滞期に入っている。2010年(44本塁打・李大浩)を除いて40本塁打を打った選手はいない。今季の韓国プロ野球はネクセンの朴炳ホ(パク・ビョンホ)が25本塁打でトップを走っている。残り25試合という点で40本塁打は不可能という見方が多い。

韓国プロ野球とは違い、日本プロ野球はシーズン個人最多本塁打(55本)が更新されるかどうかに関心が集まっている。ヤクルトのウラディミール・バレンティンが51本と、朴炳ホの倍以上を打っている。日本プロ野球で60本塁打に挑戦中の打者が登場している中、30本にも達していない韓国プロ野球の大砲不在はさらに目立っている。

韓国プロ野球歴代最高投手と評価される宣銅烈(ソン・ドンヨル)起亜タイガース監督(50)は代表的な知日派だ。日本プロ野球セリーグの中日に4年間(1996-99年)所属した。今でも日本プロ野球の情報に詳しい。韓国プロ野球の現役指揮官でもある宣監督は、韓日の本塁打の差をどう見ているのだろうか。


宣監督はまず、韓国の打者の技術不足を指摘した。宣監督は「どのコースの球でも打ててこそ本塁打が増えるが、弱点が一つずつある。投手がそこに投げれば、結果的に(本塁打を)打てない」と話した。

投手のタイプも理由に挙げた。「1週間分の戦力分析を見ると、右腕・左腕・アンダーハンドすべてに3割を打てる打者は非常に少ない。重要な場面でそのような投手を出すと本塁打を打つのが難しい」と説明した。

ネクセンと相手にする投手は朴炳ホの内角を執拗に攻める。朴炳ホは引っ張って打つ本塁打が少ないため、知らないうちにストレスを受けるという。本塁打2位タイ(24本)のSKの崔廷(チェ・ジョン)とサムスンの崔炯宇(チェ・ヒョンウ)は左腕投手に対して打率が3割にならない。宣監督が言うように攻められる弱点が一つずつあるということだ。

宣監督は、フルスイングよりミートとチームプレーを重視する韓国プロ野球の文化も大砲の不在に影響を及ぼしたと述べた。宣監督は打者の資質が落ちるという意見には同意しなかった。宣監督は「成長は打者が投手より速い。投手は10人に1人が定着するとすれば、打者は2、3人が出てくる。また以前に比べ本塁打は減っても安打は増えている」とし「それ(資質)よりも、相手チームが徹底的に研究する。本塁打を打たれようとする投手はいない」と話した。打者が打てないのではなく、戦力分析の発展速度が打者の発展速度を上回っているという話に聞こえた。

こうした理由で、宣監督はバレンティンが特別な選手である点も認めるべきだと強調した。日本プロ野球は投手と戦力分析のレベルが韓国より進んでいるというのが一般的な評価だ。外国人打者も日本独特のデータ野球で力を発揮できないケースが多い。

バレンティンが顕微鏡分析と執拗な牽制の中で50本以上を打ったというのは「落ちる変化球と内角のボールに完ぺきに適応し、失投を逃さないという意味」と宣監督は語った。

バレンティンがいなかったとすれば、日本プロ野球がこれほどまで盛り上がっていないはずだ。本塁打2位は34本のトニー・ブランコ(横浜)で、バレンティンとは大きな差が開いている。日本人選手1位は30本の読売の阿部慎之助だ。日本プロ野球が残り18試合とすれば、25本が1位の韓国プロ野球がそれほど劣るわけではない。バレンティンの本塁打ペースが飛び抜けているということだ。

もちろん制度と環境の違いを無視することはできない。外国人選手を1チーム当たり2人使える韓国プロ野球は、2012シーズンから外国人打者が消えた。外国人打者の獲得は大きなリスクが伴うという点で、すべての球団が2年連続で外国人選手を投手でのみ起用している。保有限度がなく多数の外国人打者が4番を打つ日本のプロ野球とは生態系が違う。

宣監督は「日本で優れた選手を見ると、左投げ、左打ちが多い。それで各チームは助っ人を選ぶ際、右打者を好む。私たちもそのような傾向に変わり、右打者がそれだけ貴重になっているのではないだろうか」と話した。



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