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【中央時評】5つの韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1つの人間共同体として世界に映った韓国の姿はどんなものであろうか?韓国は今、どんなイメージを持って「部分を超えた全体」としての自己の姿を世界の人々に植えつけているのだろうか?多くの場合イメージは表象または形状だが、しばしば本質と内面を表わしてくれる。特に全体イメージは、より一層そうだ。人間はたびたび自らの真の姿や自分が立っている場所、自分が進む方向が分からない。私が私を知る最も良い方法の1つは、他人が見る自分の色々な姿を統合して一つの全体像をとらえることだ。自己客観化という。

今の韓国が見せているさまざまな部分的イメージを統合させた一つの韓国の形状は、どんなものであろうか?劇的に相反する色々な姿の中に、果たして何が私たちの共同体の真の本質であり、その中の人々の真の人生なのであろうか?

最初の姿は、短期間で先進国に進出した経済発展と技術の進歩だ。貿易・GDP・1人あたりのGDP・外貨準備高規模で、韓国は驚くべき成長を見せてくれた。韓国のグローバル巨大企業らの世界競争力と地位は、国家としての韓国の範疇をはるかに超越している。スマートフォン・コンピュータ・家電・半導体・自動車・造船・鉄鋼・石油化学を含むいくつかの先端産業と製品は世界最先頭グループか少なくとも第2先頭グループに属している。海外の空港や街中・地下鉄で、韓国のテレビや自動車、スマートフォンを発見するのはありふれた普通のことになった。「人間の条件」の発展に関する限り、韓国の奇跡と呼ばれても不足はない。


2番目は文化・芸術やスポーツ領域だ。声楽・映画・美術・歌謡・ドラマ・ビデオアート・アマチュアスポーツとプロスポーツ領域で韓国の多くの芸術家や若者たちは世界的な注目を浴び、権威ある各種競争での受賞はもちろん、すでに世界のトップに達した部門もいくつか存在する。韓国のスマートフォンでK-POPを聞いて、韓国テレビや韓国のパソコンで韓国映画を視聴するアジア・西欧の若者たちの姿も難なく見つけることができる。韓流の力だ。

3番目は軍事と安保、平和と安全の領域だ。停戦60周年を迎える今年、外国の放送や通信、メディアで最も多く扱われた韓国のニュースの1つは、北核危機と第2の朝鮮戦争勃発の可能性についての報道と展望だった。韓国内部の日常的な静かさと違い、今日世界の人々にとって2つの韓国は、最も多くの兵力が、最も長く、最も近くで対立する、最も高い戦争威嚇地域である。彼らは韓国民がなぜこのように長らく分断されたまま、なぜこのように日常的な対立や核危機、戦争威嚇の中で生きているのかを理解できずにいる。



【中央時評】5つの韓国(2)

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