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温暖化続けば2100年にはNY・上海が浸水、韓半島も…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「最悪の場合、海水面が現在よりも91.4センチ上昇する可能性がある。気候変化の主な原因が人間だという事実は95%確実だ」。

国連傘下の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が来月、スウェーデンのストックホルム国際気候会議で発表する第5次評価報告書の主な内容だ。第5次報告書の草案を入手したロイターやニューヨークタイムズ(NYT)などによれば、IPCCは現在の水準で温室ガスが排出される場合21世紀末の地球の海水面は29~91.4センチ上昇する可能性があると評価した。最悪の場合、ニューヨークやロンドン、上海、シドニーといった世界の主要都市が全て水に浸かることになる。韓国でも仁川(インチョン)などの主な海岸都市が危険に直面するものと見られる。

IPCCは2007年の第4次評価報告書で、2100年の海水面上昇分を18~59センチと予測した。ロイターによればIPCCは6年前に展望を上方修正して最小29センチ、最大82センチまで上昇しうるとの結論を出した。最大上昇の可能値が23センチも高まったのだ。NYTは19日、IPCC科学パネルのうち一部は、海水面が最小53センチ、最大91.4センチまで上昇すると見る、さらに暗い見方もあると紹介した。


海洋環境管理公団の模擬実験によれば、海水面が50センチでも上がれば韓半島では汝矣島(ヨイド)面積の11倍に相当する49平方キロメートルが水に浸かる。最悪のシナリオどおり1メートル近く上昇すると仮定すると、汝矣島の33倍に相当する面積が消える。経済的被害も莫大だ。3月に韓国環境政策評価研究院は2100年に韓半島の海水面が1.36メートル上昇すると予想した。この場合、経済的被害規模は現在価値で286兆3721億ウォン(約24兆9716億円)に達する。

今回のIPCC報告書は特に、気候変化の主犯が人間であるという事実が95%確実だと明らかにした。2007年には90%、2001年には66%だったが、化石燃料の使用といった人間の活動が主な原因だという事実に、もはや疑いの余地はなくなったのだ。NYTは報告書が「人間の活動が1951~2010年の地球表面温度の上昇の主な原因であり、これによって海水面上昇など極端な気候変化が発生したということに強い確信を持つ」と明示したと伝えた。

英国ガーディアンは、IPCCが今回の報告書を通じて、地球温暖化速度が鈍化しているという最近の主張に強く反論すると見られると分析した。最近一部では地球温度上昇が鈍くなっているとして科学者の予測が誇張されたという主張も提起されてきた。

88年に結成されたIPCCは、世界約130カ国の科学者2500人余りで構成されており、気候変化に関した最新の研究を取りまとめる作業を行う。5~6年ごとに発表する報告書は、世界環境政策に大きな影響を及ぼす。気候変化に関連した機構のうち最も規模が大きく権威がある。2007年アル・ゴア元米国副大統領と共にノーベル平和賞を受けた。第5次報告書は来月23日から2014年まで3回にかけて公開される。



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