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【コラム】韓国を知ってもらうこと?韓国を分かち合うこと!(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このような現実を打開するには、「私たち韓国人」と「他者である外国人」という考え方を克服しなければならない。外国人を相手にする機関に国際感覚を備えた人を雇用して専門性を育てることが第一歩だ。しばしば国際感覚を英語の実力ととらえているがそれは一部にすぎない。より重要なことは、外国人と疎通しようとする態度だ。疎通は相互的なもので、互いに理解しようとする心があってこそ可能だ。今回のコリアンアートソサエティーの旅行を通じても、疎通の重要性は改めて迫ってくるものがあった。

疎通が中心となれば、一方的な「韓国を知ってもらう」ことは消えて「韓国を分かち合う」ことがつくられるだろう。海外で中国・日本文化に抱く関心は、その国の支援を基に推進してきた一方的な「知ってもらうこと」ではない。国際感覚がある人と外国人の疎通を通した「分かち合い」によって成功したのだ。外国人が自らその文化に関心を持つことができる風土を整えたからこそ可能になった。

「韓国の分かち合い」への転換のために重要な側面はまだある。韓国文化に接することができる機会をつくることだ。ワシントンDCに韓国の美術品がなかったならば、コリアンアートソサエティーが進行できる日程はなかった。フリーア美術館の韓国美術所蔵品の図録が長い間なかったことが問題だったが、今年、国立中央博物館の支援で出版された。さらに多くの人々が韓国美術に接することができるようになったのだ。


旅行の最後の日程を終えてニューヨークに住む60代の米国人夫婦と話を交わした。彼らはニューヨーク韓国文化院の行事に参加して韓国人の友人をつくり韓国について楽しく独学するといった。感動的だった。彼らが韓国美術を楽しむ姿を見て、私も興味を今一度感じることができた。これがまさに真の「韓国の分かち合い」でないだろうか。

ロバート・ファウザーソウル大学国語教育科教授。米国ミシガン大で東洋語文学学士・言語学修士、アイルランドトリニティ大学で言語学博士を取得。日本の京都大を経てソウル大に赴任。

(中央SUNDAY第336号)



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