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北朝鮮、金剛山観光再開に意欲…離散家族対面との連係狙う(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「今日は伝える事項があるので延長勤務を要請する」。板門店(パンムンジョム)に派遣された統一部連絡官は19日午後4時、南北直通電話で北朝鮮側にこうした立場を知らせた。韓国側が先に業務の延長を要請したのは異例だ。北朝鮮が22日の開催を提案してきた金剛山(クムガンサン)観光再開当局者会談に関する政府の決定が通知されるという観測が出てきた。

しかし6時過ぎに北側に伝えられたのは「立場の整理がつけば通知する」という内容だった。柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官の名前で北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)労働党統一戦線部長あてに送った通知文としては内容がなかった。このため政府が北側に対して神経戦を仕掛けたのではという分析が出てきた。

統一部は大韓赤十字社名義の通知文も同時に伝えた。離散家族対面のための赤十字実務者会談(23日)を北朝鮮が提案した通り金剛山ではなく板門店南側の「平和の家」で開こうという内容だった。前日メディアにブリーフィングした内容をあえて締め切り時間が過ぎるまで待たせて北側に送る必要があったのかという指摘が政府内外から提起された。


韓国側の延長勤務要請を受けた北側としては失望させる通知だったはずだ。通知文を受けた北側は、14日の第7回当局者会談で合意した開城(ケソン)工業団地共同委員会の構成に関する北側の文案を韓国側に出した。

統一部の当局者は「私たちは20日ごろ北側に委員会構成案を送るつもりだったが、北側がより積極的だった」と説明した。

統一部は当面、開城工業団地の正常化と秋夕(チュソク、中秋)の離散家族対面を軸に南北関係を進めるという構想だ。ところが北側が離散家族対面に関する議論の前日である22日に金剛山観光再開問題を話し合う当局者会談も開こうと提案(18日の祖平統談話)してきたため、頭を悩ませている。北朝鮮側が観光再開協議を離散家族対面と連係させる意図を表したからだ。

統一部当局者は「ひとまず金剛山観光に関する議論は後回しにする方向を決めたが、北側が離散家族対面局面を壊さないよう苦心している」と述べた。最終の立場は20日に北側に通知される予定だ。



北朝鮮、金剛山観光再開に意欲…離散家族対面との連係徑う(2)

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