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開城工業団地の基盤施設を点検、再稼働に大きな問題なし

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

開城工業団地の基盤施設点検のため北朝鮮を訪問した韓国電力とKT、水資源公社、開城工業団地管理委員会関係者らが17日午後に京畿道坡州の南北出入事務所を通じ帰還した(写真=統一部)

開城(ケソン)工業団地再稼働に向けた1次点検団が17日に北朝鮮を訪問した。工業団地稼動が中断されてから4カ月ぶりだ。開城工業地区管理委員会、韓国電力、水資源公社、KTの関係者らで構成された30人の点検団はこの日10台余りの車に分乗して北朝鮮に入り、午後5時ごろに帰還した。訪朝団は工業団地で電力と通信・用水関連インフラを点検した。

点検団の一員として工業団地を訪れた韓国電力のチョ・ギヒョン開城支社長は、「電力設備は少し手を入れなければならないが大きな問題はない」と話した。韓国電力はムンサン変電所と工業団地の平和変電所を結ぶ送電線を点検した。韓国電力はムンサン変電所から154キロボルトの送電線を通じ工業団地内の平和変電所に電気を供給してきた。開城工業団地の稼動が中断されてからは通常の10分の1水準となる1日3000キロワットの電力を供給してきた。

KTは通信網を点検し、水資源公社はこれまでも開城市民の一部に飲用水を供給するため稼動を継続してきた浄水場を点検した。通信と浄水設備にも大きな問題はなかった。点検団関係者は、「北朝鮮側は水を薬品処理して浄水はしていなかったが、施設をある程度管理していたようだ。再稼働に大きな問題はないものとみられる」と話した。


19日には2次点検団が開城を訪問する。基盤施設点検は今週半ばまで続く予定で、廃水場管理のために環境公団が、個別の工場に引き込まれている電力網点検のために韓国電気安全公社が合流する予定だ。入居企業は今週後半に設備点検のため北朝鮮を訪朝する。

開城工業団地非常対策委員会のユ・チャングン広報担当は、「工業団地入居企業は今週後半に工業団地を点検する予定と聞いている。韓国政府に最大限早く北朝鮮を訪問できるよう措置してほしいと要請した状態だ」と話した。また、「企業ごとに状況は異なるが、4カ月以上工業団地が放置された状態のため復旧には相当な時間がかかりそうだ。できるところから先に稼動し部分正常化させた後で完全正常化に進めることになりそうだ」との見方を示した。

また、「工業団地正常化のためには設備点検、北側労働者、顧客の注文の3拍子がそろわなければならず、何より仕事を確保することが必要だ」と指摘した。既存の開城工業団地バイヤーのうち相当数が中国などに取引先を替えており、入居企業は彼らを再び引き戻したり新しいバイヤーを探さなければならない状態だ。工業団地入居企業はバイヤーに来年分の注文をあらかじめ発注するよう訴え、その注文で工場を稼動することを考えている。北朝鮮の労働者らが出勤すれば人件費を払わなくてはならないが、仕事がない状態で給料から先に払うことはできないためだ。

開城工業団地開発権者である現代峨山(ヒョンデアサン)関係者は、「工業団地正常化と金剛山(クムガンサン)観光再開に向けたタスクフォースが構成されている。今後入居企業とともに開城工業団地に入り、ガソリンスタンドや食堂などをはじめとした支援施設を点検する計画だ」と話した。一方、今週初めには14日に合意した南北共同委員会構成に向けた協議が始まる予定だ。(中央SUNDAY第336号)



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