--中国の王道外交を現在の北朝鮮核問題に適用することはできないのか。
「現在の状況を見よう。今年初め、北朝鮮の3度目の核実験後、中国は国連安保理の制裁決議を忠実に履行している。昨年よりはるかに厳格になった。中国が毎年国際的合意を守り、これを遂行することが、現代的な意味の王道政治実現のための過程とみればよい」
--米中2強体制が構成されれば、韓半島統一の可能性は。
「統一の話が出てくれば、なぜ韓国は『中国は統一を受け入れるだろうか』『米国はOKするだろうか』と尋ねるのか分からない。統一は自分の力で行うことだ。ドイツがいつ周辺国の顔色を見ながら統一したのか。英国が南アジアから撤収すると、すぐにインドがパキスタン・バングラデシュなど3カ国に分裂した。その後インドは英国に統一を助けてほしいと求めた。結果はまだそのままだ。韓国は自分の力で統一をしなければならないという意識から育てるべきだ。中国もまだ台湾統一をできず能力を高めるところだ」
--米中2極化体制になれば、韓国の対外政策はどのような変化が必要だろうか。
「対北朝鮮政策の目標を明確にしなければならないようだ。統一の対象なのか除去の対象なのか決めなければならない。除去の対象ならば戦争の他に代案がない。統一の対象ならば太陽政策を継承する必要がある。経済的代価が伴わない統一はない。中韓関係は北核を除いて発展することだけが残っている。朴槿恵(パク・クネ)政権は(10年後)二極化体制に進むという点を予想して、米国と中国の中間で政策を行き来し、それが韓国の利益になるという事実を知っているようだ。論理は簡単だ。もし韓国が過度に米国に偏れば、中国から100を失うだろう。中国に偏っても同じだ。しかし中間にいれば双方から60を得ることができる。一方に偏ることより20をより多く得ることができるということだ。中国も80年代に力がない時、米国とソ連という2つの強大国の間で中立を守った」
--10年後、中国の対外戦略はどう変化が予想されるか。
「これまでの韜光養晦(力を隠して待つ)戦略は放棄あるいは調整が必要になるだろう。韜光養晦には3つの含意がある。まず、外交政策が経済利益に合わなければならない、すなわち経済現実主義だ。2つ目、他人のことに干渉しないということだ。地域隊長の役割をしないという意味だ。3つ目、同盟を結ばないという点だ。しかし中国がスーパーパワーに浮上すれば、外交力は投資誘致や市場拡大より(米国に対応して影響力を高めるための)外国との友好関係強化に集中しなければならない。米国の同盟でも中国は同盟を結ばなければならない。代表的な国が韓国とタイだ」
--韓国と中国はすでに友好的な外交関係を結んでいるのではないのか。
「同盟ではない。例えば米国とタイの関係は必ずしもよいとはいえない。特にタクシン首相当時、両国の関係は険悪だった。それでも両国関係が破綻せずにまだ協力関係を維持しているのは同盟関係であるからだ。中国と反同盟関係であるロシアが中国のコンテナ100個を差し押さえたことがあった。両国はこれを交渉で解決した。もし日本で同じことがあったとすれば(両国関係が)頭を悩ませただろう。それが同盟と単なる外交関係の差だ」
--日本の右傾化に対してはどう対応するべきか。
「待ってはいけない。中国と韓国が力を合わせて日本の右傾化がどれほど危険かを国際社会に知らせなければならない。経済問題を見よう。1997年以降、世界は2回の金融危機に直面した後、米国は北米自由貿易協定(NAFTA)など経済ブロック化を通じてグローバル経済危機に対処している。ところが東アジア自由貿易地帯は日本が反対して進めない。日本はその代わりに環太平洋経済連携協定(TPP)に加入した。ASEANプラス3(韓国・中国・日本)も日本が反対すれば中国と韓国が主導すればよい。そして豪州を引き込み、新ASEANプラス3を作らなければならない」
◆閻学通氏=中国の代表的な米国専門家であり外交学者。国際関係を科学的技法で分析して予測することで有名。中国の国際関係教範と見なされる『国際関係分析』など約20冊を執筆し、国内外に発表した論文は200件を超える。天津出身で黒竜江大英語科を卒業し、国際関係学院で修士、米バークレー大で政治学博士学位を取得した。
閻学通教授が出した『歴史の慣性』は全6部門に分け、10年後の国際秩序を分析した。まず米国と中国の平均経済成長と軍事力拡張、文化産業などを考慮し、総合国力を算出した。世界の中心が欧州から東アジアに移るという確信も、財政危機などで経済成長動力を失った欧州とその動力が冷めていないアジア各国の経済発展に基づく。
日本の未来が慢性的な社会改革抵抗文化で北東アジア経済大国にとどまると予想している。このほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)は中国がスーパーパワーに進入してその意味を失うと見ている。中国はロシアと同盟関係を追求すると分析した。アフリカで米国と中国の競争が激しくなるしかないという点も強調した。閻学通教授は自分の予測が75%ほど合えば国際社会が参考にするほどの価値があると自評した。
中国のスーパーパワーは誰も防げず…東アジアの利益めぐる米国との争奪戦は玕可避(1)
「現在の状況を見よう。今年初め、北朝鮮の3度目の核実験後、中国は国連安保理の制裁決議を忠実に履行している。昨年よりはるかに厳格になった。中国が毎年国際的合意を守り、これを遂行することが、現代的な意味の王道政治実現のための過程とみればよい」
--米中2強体制が構成されれば、韓半島統一の可能性は。
「統一の話が出てくれば、なぜ韓国は『中国は統一を受け入れるだろうか』『米国はOKするだろうか』と尋ねるのか分からない。統一は自分の力で行うことだ。ドイツがいつ周辺国の顔色を見ながら統一したのか。英国が南アジアから撤収すると、すぐにインドがパキスタン・バングラデシュなど3カ国に分裂した。その後インドは英国に統一を助けてほしいと求めた。結果はまだそのままだ。韓国は自分の力で統一をしなければならないという意識から育てるべきだ。中国もまだ台湾統一をできず能力を高めるところだ」
--米中2極化体制になれば、韓国の対外政策はどのような変化が必要だろうか。
「対北朝鮮政策の目標を明確にしなければならないようだ。統一の対象なのか除去の対象なのか決めなければならない。除去の対象ならば戦争の他に代案がない。統一の対象ならば太陽政策を継承する必要がある。経済的代価が伴わない統一はない。中韓関係は北核を除いて発展することだけが残っている。朴槿恵(パク・クネ)政権は(10年後)二極化体制に進むという点を予想して、米国と中国の中間で政策を行き来し、それが韓国の利益になるという事実を知っているようだ。論理は簡単だ。もし韓国が過度に米国に偏れば、中国から100を失うだろう。中国に偏っても同じだ。しかし中間にいれば双方から60を得ることができる。一方に偏ることより20をより多く得ることができるということだ。中国も80年代に力がない時、米国とソ連という2つの強大国の間で中立を守った」
--10年後、中国の対外戦略はどう変化が予想されるか。
「これまでの韜光養晦(力を隠して待つ)戦略は放棄あるいは調整が必要になるだろう。韜光養晦には3つの含意がある。まず、外交政策が経済利益に合わなければならない、すなわち経済現実主義だ。2つ目、他人のことに干渉しないということだ。地域隊長の役割をしないという意味だ。3つ目、同盟を結ばないという点だ。しかし中国がスーパーパワーに浮上すれば、外交力は投資誘致や市場拡大より(米国に対応して影響力を高めるための)外国との友好関係強化に集中しなければならない。米国の同盟でも中国は同盟を結ばなければならない。代表的な国が韓国とタイだ」
--韓国と中国はすでに友好的な外交関係を結んでいるのではないのか。
「同盟ではない。例えば米国とタイの関係は必ずしもよいとはいえない。特にタクシン首相当時、両国の関係は険悪だった。それでも両国関係が破綻せずにまだ協力関係を維持しているのは同盟関係であるからだ。中国と反同盟関係であるロシアが中国のコンテナ100個を差し押さえたことがあった。両国はこれを交渉で解決した。もし日本で同じことがあったとすれば(両国関係が)頭を悩ませただろう。それが同盟と単なる外交関係の差だ」
--日本の右傾化に対してはどう対応するべきか。
「待ってはいけない。中国と韓国が力を合わせて日本の右傾化がどれほど危険かを国際社会に知らせなければならない。経済問題を見よう。1997年以降、世界は2回の金融危機に直面した後、米国は北米自由貿易協定(NAFTA)など経済ブロック化を通じてグローバル経済危機に対処している。ところが東アジア自由貿易地帯は日本が反対して進めない。日本はその代わりに環太平洋経済連携協定(TPP)に加入した。ASEANプラス3(韓国・中国・日本)も日本が反対すれば中国と韓国が主導すればよい。そして豪州を引き込み、新ASEANプラス3を作らなければならない」
◆閻学通氏=中国の代表的な米国専門家であり外交学者。国際関係を科学的技法で分析して予測することで有名。中国の国際関係教範と見なされる『国際関係分析』など約20冊を執筆し、国内外に発表した論文は200件を超える。天津出身で黒竜江大英語科を卒業し、国際関係学院で修士、米バークレー大で政治学博士学位を取得した。
閻学通教授が出した『歴史の慣性』は全6部門に分け、10年後の国際秩序を分析した。まず米国と中国の平均経済成長と軍事力拡張、文化産業などを考慮し、総合国力を算出した。世界の中心が欧州から東アジアに移るという確信も、財政危機などで経済成長動力を失った欧州とその動力が冷めていないアジア各国の経済発展に基づく。
日本の未来が慢性的な社会改革抵抗文化で北東アジア経済大国にとどまると予想している。このほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)は中国がスーパーパワーに進入してその意味を失うと見ている。中国はロシアと同盟関係を追求すると分析した。アフリカで米国と中国の競争が激しくなるしかないという点も強調した。閻学通教授は自分の予測が75%ほど合えば国際社会が参考にするほどの価値があると自評した。
中国のスーパーパワーは誰も防げず…東アジアの利益めぐる米国との争奪戦は玕可避(1)
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